どうしてそこまでひねくれる「苦役列車」

苦役列車日本映画

時はバブル前夜

日雇いバイトで、その日の暮らしを余儀なくされる主人公、北町貫多。時はバブル前夜といえば、僕は高校生位。当時は今ほど、景気の厳しさは感じられず、日雇いの引越しのバイトで、8,000円位。スポットのバイトで、1万円近く稼げるってのはやっぱりバブル前夜だからだったんからか。

苦役列車

ピンク産業の汚れ感にチョイとひく

風俗大好きの北町貫多君。裏路地、呼び込みのおっさん、ビラや看板などのデザイン。薄汚れた感が半端なく漂い、今ほど垢抜けていない。今はもっと垢抜けていた感じがして、ファーストフード的なもっとライトな感じ。この20年近くで、市民権を得てきたのかな、ピンク産業も。

そう卑屈にならなくても・・・。

中卒というのが、彼をそこまで卑屈にしちゃうのかな。事あるごとに、自分を卑下して、親友に噛み付く。皆が優しく手を差しのべているのに、自らペシッとはねのけ、拍手を拒否る。で、寂しさのあまり、暴れまくり、どんどん孤立。見事なまでの負のスパイラル製造機。最初は同情していたけど、次第に勝手にしろと思わせちゃう。親友の日下部もそう思ったことでしょう。

森山未來じゃない方がいいかも

森山未來もよく演じたと思うが、どうも小奇麗な感じがつきまとい、なんか北町貫多とのギャップが最後まで埋まらなかった。雨の中、前田敦子にエッチを強要するシーンは、セリフはかなりドキツく、この男、どーしようもないなと思うけど、森山未來が発すると、なぜか頑張れって同情してしまう。

苦役列車

個人的には、北町貫多役は、品川庄司の品川がハマリ役だと思う。ぜひリメイクを!!

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