その昔は家電メーカーのオハコだったけど。
ブラウン型テレビの頃は、日本メーカーが世界を席巻し、垂直統合型モデルがもてはやされました。
が、その状況も液晶テレビになってからは一変。
水平分業型モデルが主流となり、日本メーカーの競争力は一気に萎んじゃいました。
水平分業は利益が出しにくい・・・
様々な企業から部品を供給し、最終製品を作る「水平分業型」モデルだと、メーカーとして差異がほとんどなくなる。
じゃ、部品の外販も進めようと。
けど、部品メーカー間の競争は激しく、最終組み立てメーカーから値段叩きに合うことも。
今までは自分たちがしてきたことを、されるわけですから大いに反省もするでょう。
しかも利益も出しにくいともなれば・・・
部品開発から最終製品まで一気通貫
シャープが液晶パネルを外販するってのは、その最たる例です。が、プリンタのトップブランドエプソンは水平分業から、垂直統合への回帰に舵を切り、業績も上向き。
利益を最大化するには、独自性の高い部品を開発し、その部品を活用した最終製品を開発することが必要とのこと。
完全に外部には漏れない体制を築くことで高付加価値化に成功していると言えます。
プリンターはまさしく垂直統合型製品
エプソンと言えば、その昔は年末になるとキャノンとのガチンコ対決が見られました
が、まさしくあの製品は、独自技術の詰まった垂直統合型製品。今なお高い競争力を維持したのは、他社に技術を売るようなことをしなかったからでしょう。
水平分業、垂直統合が、どっちが良いか簡単に判断するのは難しいですが、付加価値の高い製品づくりという点では、垂直統合型の方がいいのかなと。コモディティ化も防げるし、商品寿命も長くなる。その間にじっくりと研究開発もできる。いい循環が生まれる気がします。
日経ビジネスNO.1740より
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