魚卵系が豊富なセブン-イレブン
おにぎりと言えば梅干しと赤飯しか買わないので気づきませんでしたが、セブン-イレブンの明太子おにぎりの魚卵比率は81%。一方、ファミマは48%つまりおにぎりの具となるボリュームが違うってこと。
大きな問題ではないかと思いがちが、これこそが今回話題にするネタなのです。
製造委託先が専用
そもそも、コンビニのおにぎりや弁当などは、コンビニ側で用意していますよね。製造の委託先に頼む形で。この委託先がセブンイレブンの場合、約80社。工場は160にのぼります。
しかも、セブン-イレブンの商品しか作らない。きっちりと売り上げに繋がり利益を落とす仕組みがきっちり確立されているから成せる技だと思います。
委託される会社も、発注が不安定となると、そう思い切ったことはできないでしょうし・・・
ファミマといえば
遅ればせながらファミマも、セブンのような委託先企業を組織化する仕組みを1999年に導入。セブンイレブンが1979年に立ち上げたことを考えるとかなり遅い。結果、組合数は現在、約20社、工場も27とセブンイレブンにはまだまだ時間がかかりそうです。
が、反撃の狼煙を上げたファミマ
このセブンとの差を埋めるべく、つい先日、サンクスとの統合を決断。加えて委託先企業の拡大にも着手。店舗数が増えるわけですから、ファミマ専用工場としても十分計算が立つので、製造会社としても魅力的です。
一方で進む淘汰
加えて、よりファミマ色を強めるという噂もあります。本部の意向をスムーズに委託先に伝えるべく生産管理システムなどをファミマ側で負担する声もあるとかないとか。今後はサークルKサンクス傘下の工場も加わり、淘汰も進んでいくことでしょう。ファミマ専用化を拒むとなったら、契約打ち切りになることも十分考えられます。
店舗を頂点にしたピラミッド工場
クルマメーカーごとに、専用部品を作る部品会社がいるように、コンビニにも専用委託先を知りました。コンビニを頂点にピラミッド化され、コンビニのケイレツ化が、より色濃くなってくるのでしょう。
日々、新商品を開発するコンビニ業界。委託先としても、傘下に組み込んでもらったで安堵していたら、大間違い。これからが勝負なんでしょうね。