カーシェアと言えば・・・
カーシェアと言えば駐車場の時間貸しで有名なTIMESのサービス。レンタカーじゃないよカーシェアリングでクルマ生活でも触れたように、レンタカー市場を喰うほどの活況を呈しています。
で、今回紹介するのが個人間の貸し借りによるカーシェアリングサービスが始まりました。
サービス提供元はベイスターズでも有名なあのDeNA。2015年の秋から本サービスを開始しています。
DeNA発カーシェアリングの仕組み
このカーシェアリングの仕組みはクルマを貸したい人、クルマの借りたい人を仲介する形でDeNAが介入。一定の使用料がDeNAの懐に入るという仕組み。
仕組みとしてはヤフオクと一緒です。出品者と落札者の間にヤフーが入って売買を成立させる。が、モノとは違いクルマとなれば不安はつきまといます。貸したは良いけど傷つけられたらどうしようとか、自家用車を悪用されたらどうしようとか・・・
保険加入は良いけれど・・・
で、そんな不安を払拭するかのごとく日割りの損害保険への加入を義務付け、事故が起きれば当事者同士での話し合いで解決してください戸の事。
保険は安心ですが、事故を起こした人と話し合いというのは何とも面倒な話。その交渉に時間を割かれるのはちょっと・・・と個人的には厳しいなと思いました。
交渉ごとまで含めてDeNAが代行してくれれば非常に素晴らしいサービスかと思いますが、そこは個人責任ということなのでしょう。
不安をよそに順調な売上
2016年1月現在で、サービス開始から4ヶ月。登録台数は500台に達し、利用介すは1500回。1日1万円前後で高級車に乗れることもあり、順調な滑り出しを見せています。
レンタカーで輸入車を借りたことがありますが、確か1日レンタルで1万円はゆうに越えていたことを考えると、いかにエニカが格安なことがわかります。
ちょっとまったの国交省
道路運送法では、レンタカー業の許可を得ずに有償で自家用車を貸す行為は禁じており、この法律にエニカが抵触しているのでは?というのが国交省の見解。
レンタカー業も黙っちゃいません。クルマの整備や貸し渡しに関する約束事をきっちり守っている。コストも時間もかけて商売しているのに、エニカだけ特別扱いじゃんと非難ごうごう。
法の網を潜り抜ける見解の相違
これに対し、DeNAではサービスを開始する前に国交省にはきっちりと事業内容の説明をし、このサービスはレンタルではなくシェアなんだよと。
とまぁ、見解の相違である点を強調しているわけです。今回のクルマに関わらず、今問題になっている民泊にも当てはまるとは思います。
シェアするというは非常に良いことですが、それで既存の事業者がワリを喰うというのは何ともやるせない感じが・・・
既存事業者に対する規制を緩めるか、新サービスの創出を狙って認めるのか、お国にとっても厳しい選択を迫られている気がします・・・