Uber出現でウカウカしてられんよ
Uberの出現で戦々恐々のタクシー業界ですが、座して待つようなことはせ、配車アプリなるものを提供して時代にマッチしたサービスを今提供しています。
昔ながらの慣習が色濃く残る業界にあって、今どきの動きに乗っかるのは大きな進歩であり、それほどまでに危機感があってのことでしょう。
圧倒的に首位を行く国産アプリ「全国タクシー」
配車アプリの絶対的王者と言えば日本交通の提供する全国タクシー
提携先のタクシー会社は782社。タクシー台数は約5万5千台。ダウンロード数は500万ダウンロード。
しかもトヨタの出資を受けているというのも大きな強みでしょう。
トヨタとしても車両の供給先がなくなるのは死活問題。トヨタの車両技術が磨かがれていったのも、タクシー運転手からの辛口コメントのおかげ。
手なわけで、実績、資金的にも絶対王者の座は揺るがないと思います。
黒船来週、中国産アプリ「滴滴」
ところが、そんな盤石な体制に見えたものの、お隣中国から怪物アプリ、滴滴が上陸。
本国でのダウンロード数は、全国タクシーの約10倍、5億5000万。
当面は訪日外国人の需要を見込んだサービスを想定しているとか。
他にも寄らば大樹の陰とでも言いましょうか、国産アプリが傘下入りするとかしないとか言われています。
強いものに乗っかれ「モタク」
それが、九州地方にサービスを展開している第一産業のモタクというアプリ。こちら提携タクシー会社数が約300。タクシー台数約9000台、ダウンロード数15万と贔屓目に見ても、の全国タクシーには遠く及びません。
ところが滴滴の傘下に入ることで、一気に利用者数が増えることは間違いありません。
懸念すべき点としては、需要に供給が追いつかなくること。
タクシー台数約9000台で対応できるのか。逆に配車アプリのくせに全然掴まらないじゃんとクレーム騒ぎにならなければ良いですけど・・・
残る問題は迎車料金という仕組み
滴滴陣営には、あのソフトバンクも出資を表明しています。ということは、孫さんの目には将来性ありと見えたのでしょう。
あとは日本ならではの迎車料金という仕組み。
Uberなどでは需要に応じて金額が変動するサービスを取っています。とっても利に適ったサービスです。配車を依頼した地点でタクシーが多ければお値段は安く、逆にタクシーが少なければ高くするわけです。
で、今いる自分の場所はどうか?を調べるのに配車アプリは使えます。
流しのタクシーが少なければ、自ら動いて、流しの多い場所に移動してみたりと対処できますので。
アプリを使った配車サービスで日本のタクシー慣行が変わるのか興味津々です。