0.5%に歓喜したけれど・・・
2022年末に国債の利率が0.25%から0.5%にアップし、投資経験のあっさい自分にとってはコレは買ってもいいかもと思いました。
100万円を10年間預ければ約5千円ですが銀行に預けているよりもいいかなと。
といった具合に、素人投資の方々は国債を購入してみようかと少なからず心が動いた方も多いはず。
が、逆に国債の売りが多くなり、逆に利率がさらに上がるといった状況に陥り、日銀さんがこの動きにまったをかけました。
国債のお客様は銀行さん
発行済国債の大半は銀行さんが保有しているというのはよく聞く話ですが、今よりもさらに購入してよという奇策を繰り出しました。
それが国債を担保に日銀が銀行にお金を貸し出すというもの。
つまり、国債を多く購入していれば、より多くお金を借り入れることができる。しかも低利で。
仮に0.25%で借り入れできたとして、国債の利率が0.5%だとすると、差分の0.25%分は儲けになる。
こんな美味しい話はなく、銀行さんも飛び付ことは間違いないでしょう。
なので、長期金利を上げるのだけはやめてね。
日銀がこのような奇策を使い、国債売りに歯止めをかけるのも長期金利を上げたくないから。
長期金利は、国債の利率に連動すると言われ、銀行さんからお金を借りる際、国債の0.5%よりも高い利率で貸出が行われています。
とは言え、日本経済はまだ本格的な回復にいたっていない。のに、お金を借りようにも金利が高ければ、お金も借りることができず、設備投資もままならない。
日銀も、物価上昇は一過性のものであり、この先上昇率は鈍っていくという見立て。
ので、日銀さんは市場の誤った方向に進んでいくのを軌道修正すべく奇策を繰り出しました。
とは言え、市場は疑心暗鬼なのです
とは言え、この先の物価上昇、海外との金利差がさらに広がるようになれば、今一度、金利を見直す場面も出てくるのではと見方が今なおくすぶっているのは事実。
日銀さんがいつか、長期金利の変動容認幅を今のプラスマイナス0.25%-プラスマイナス0.5%をさらに拡大するのではと言われています。
投資経験のない素人としては、今が国債の買い時なのか、それとももう少し様子を見た方が良いのか悩む所です。