1ドル=105円の衝撃
安倍政権前は、80円、90円が当たり前の円高。100円超えした時は歓喜にも似た喜びを感じ、その後1本調子で120円位まで行ったと思います。
が、2016年の中国の景気減速。それに足を引っ張られるように中国向け輸出が激減した周辺国などもあり、世界的に景気の停滞感が漂っています。
日本もその影響からか、円高が進み、とうとう1ドル=105円をつけました。
上り調子での105円だったら喜ばしいのですが、下り傾向での105円ですからね。
日本もデフレに逆戻り?
モノが安くなることは、いち消費者という立場では大変喜ばしい事。牛丼がまた300円以下食べられたり、カップラーメンが100円以下で買えるのはホント助かるのですが、どちらかと言うと仕事上の値引き圧力が強まるのではないかと戦々恐々
ただでさえ一昔に比べると取引レートが、半端なく下落しています。そんな金額で利益出しているの?と疑う位の値段。
デフレだけは勘弁願いたい所ですが、海外に目を向けると、どこも同じような事が起きているようです。
まずはイタリアの家具店のお話
2000年代後半から中国からの安い家具製品が輸入されて状況が一変。2010年のユーロ危機でトドメをさされ、海外からの発注は激減し、100社以上あった家具工房は今では数社がかろうじて生き残ることができたとか。
アメリカの景気も油断できない
雇用時計を見る限り、景気減速感は微塵を感じられない米国ですが、その多くは非正規雇用が占めているとか。ということは、消費という面ではやや力不足は否めない。
長期的に、その職につける保証もないですし、ならばと消費よりも貯蓄に向かうのではないかと思う訳です。
日本で過去にも起きた現象が・・・
イタリアで今起きている現象は、既に日本は経験済み。結果的に海外に工場を作って地産地消という形は取りました。
アメリカの非正規急増の問題も既に日本は経験済み。パート、フリーターは正規雇用化して、人材流出の食い止めに必至になっているところ。
と考えると日本が経験したことが1周遅れで海外でも起きているのでは?と
となると、欧州も米国も日本を見習い、3本の矢を導入する日は近いかも。
成功に終われば景気も回復。片足をデフレに突っ込んでいた日本も、海外の好景気に引っ張られれて、景気を好転させる可能性も・・・
頑張れニッポン!!