レコード会社の受難。ビジネスモデルが大きく変わりすぎて大変そうだよ。

あの頃はウハウハ状態でしたよ。

ネットからダウンロードやら、音楽配信がなかった時代。楽曲を楽しむ手段としてはCD一択。学生時代はお小遣いの大半をCDにそそぎこんでいました。

当時の音楽業界はCDバブルとも言われ、形あるものとして手元に残しておきたいという日本人気質も相まって1998年のCD、DVDの売上は何と6074億円。それが19年には約2000億円と約1/3となり、当時の勢いは見る影もありません。

当然、レコード会社にとっては大打撃と言ってもいいでしょう。稼ぎ頭が1/3まで激減してしまうのですから、収益構造を見直さないとこの先立ち行かないでしょう。

CD

あの安室奈美恵や浜崎あゆみで業界で最も勢いのあったエイベクッスが赤字で苦しんでいるのですから、事態はかなり深刻。次なる飯の種づくり各社奔走しているというのが実情です。

配信サービスから火がつき大ヒット

2020年、香水で時の人となった 瑛人に代表されるように、レコード会社に属さず配信でヒットを飛ばすアーティストがここ最近注目を集めています。

最近では北海道出身の女性二人組のユニットラウスバブが、ドイツの音楽共有サービスで週間チャートで首位。しかもグラミー賞候補の韓国人気グループ「BTS」を抑えての快挙ということもあり、注目を集めています。

これまで、アーティストが世に知られるほどの存在になるには、まずはライブハウス活動を地道に行い、箱サイズを大きくしながら、自主制作盤のCDを発表。これをメジャーと呼ばれるレコード会社が獲得に乗り出し、世にいう「メジャー・デビュー」というスタートラインに立ちます。

そこから協力なレコード会社のサポートを受けつつ、ライブ活動、楽曲制作が行われ、後は運任せ。売れるか売れないかは本人次第。詰まるところ、メジャー・デビューと言っても売れる保証はない。

といった具合に、長い長い音楽活動の末に、レコード会社と二人三脚で、売れれば儲けものというのが、これまでの売れ方でした。

これが音楽配信というプラットフォームの存在で短期間でかつレコード会社のサポートを受けることなく、しかも世界的に人気を集めてしまうことも叶うわけです。

レコード

今や音楽業界は売り手市場から買い手市場へ

昔はレコード会社にデモテープを送り、デビューを目指すアーティストが跡を絶ちませんでしたが、今の時代は、逆にレコード会社から声をかけに来るという時代に変容してきています。

ツィッター、インスタ、ユーチューブであったり、音楽投稿サイトオーディオストックあったり、様々なプラットフォームをチェックし、バズっているという噂を聞けば、即座に投稿者に接触を図る。が、残念な事に他のレコード会社から既に声がかかっているので、ごめんなさいというケースもあるとか。

海外のレコード会社では自社で楽曲投稿サイトを立ち上げ、金の卵発掘に力を入れ始めています。この事業はデジタル・ディストリビュータと呼ばれており、ユニバーサルはこの事業を早くから進め、既に80組以上のアーティストをユニバーサルからデビューさせているとか。

アーティスト側も、楽曲提供のプラットフォームが増えれば増えるほど、デビューの可能性も広がり、お互いにとってウィン・ウィンだと思いいます。

レコード

国内では、この事業にSONYが参戦するとも言われており、この先、レコード会社の事業を支えるいち事業になるかもしれません。

ピーク時から1/3まで減り、残りの2/3をどのようなビジネスで埋めていくか。受難時代はまだまだ続きそうな感じはしますが、レコード業界も頑張って欲しいなと思った次第です。

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