既になくなった技術かと思いきや
地上デジタル放送で、それまで使われていたアナログの帯域を、クルマの通信技術として再利用なんて話を過去に耳にしたことがあります。
今回はそれに似たような話で、主役はISDNという通信技術。
確か我が家の固定電話もその昔、ISDNを使っていた記憶が・・・
それまでのアナログに比べると通話の声がキレイだとか、という謳い文句に載せられて導入しました。
他にもADSLが普及する前のドコモの通信規格が確かISDNだったと思います。
当時、イケてるパソコンとして一世を風靡したVAIOのノートPCにISDNの通信カードをぶっ刺し、ネットに繋いでいました。
今では考えられない通信スピード、64k。用途はメールチェックしかできませんでした。
という経験もしてきたこともあり、ISDNは終わった技術かと思っていましたが、まだまだ現役でも活躍しているようです。
IoTの登場でISDN息を吹き返す?
パナソニックが、ネット接続機器の通信にISDNをセットにして販売を予定しています。
それまでは、機器はメーカーで、通信はお客さんの所で、ご自由にお選びくださいというのが主流でした。
が、パナソニックは通信もウチで面倒みますよとした訳です。
導入する側にとっては大変ありがたいサービスですよね。買ったその日から通信も使えるわけですから。
アマゾンのKindleも3G回線付きで売っていますが、まさしくその商法と同じ。
通信提供会社IIJ
パナソニックの通信サービスを影で支えているのが格安スマホのSIMで業界トップのクラスのIIJ
基本的にスマホユザーなどの個人商売が中心ですが、法人契約ともなれば安定した収益にもつながる。
IIJにとってもメリットのある話です。
この先、IoTがさらに普及していけば、法人需要も広がっていくことが容易に予想できます。
しかもISDNは、前世代の技術で言わば不良在庫。その利用が高まるというのもIIJとっては大きなメリットと言ええます。
延命なるかISDN
ちなみに、ISDNには2020年には終了を予定しています。
が、パナソニックの例のように利用の拡大が見込まれ、もしかしたらもっと先まで延命する可能性も出てきました。
もう終わった技術と諦めるのではなく、使い方によってはまだまだ現役として働ける、ISDNにかぎらず、このような話は他にもあるのではと気がしました。
これはモノに限らず人にも当てはまるのかなと思った次第です・・・