勝てば官軍負ければ賊軍
日本の歴史を振り返ると天皇のお墨付きをもらえるかどうかが勝敗の分け目。織田信長にしろ明治維新にしてもそうだった(と思う。)
ビジネスの世界においても、この錦の御旗なるものが存在する。それが国際規格。
国際規格とは
平たく言えば世界が認めた規格。世界的にある基準を持って、それを標準化することで商品やサービスを普及しやすくるというもの。
で、IEC(国際電気標準会議)、ITU(国際電気通信連合)、ISO(国際標準化機構)が、国際規格の代表格。日本の規格JISよりも上位に位置づけられている。
国際規格取りに失敗した非接触ICカード
おサイフケータイでなじみ深い「フェリカ」。非接触ICカードの規格として国際規格の取得を狙ったものの無念の結果に終わり、その座をオランダ・フィリップスや米モトローラが射止めた。
国際規格を取得した日本の地デジ
デジタル放送の世界では、日本の地デジ方式が国際規格を取得。なので、日本方式の受信チップを搭載すれば、どの国でも、対応製品を製造できる。
このように国際規格を取得できれば世界で商売できる機会が大きく広がる。けれど国際規格を取得できないと商売できる範囲もしぼんでしまう。
スポーツの世界にもある規格という名のルール。
スポーツの世界にも、国際規格的なものがあり、特にスキージャンプはその最たる例。日本人に不利な規格に改訂されて、往時の勢いを失っている感が否めない。
規格を制するのも大事だけど、規格を作る、定める側に食い込んだ方が、有利に事を進められる気がしてならない。
日経ビジネス NO.1776