いかがわしいと言われた「出会い系」
今から20年前頃、無料で恋人探しができるということで出会い系サイトが大流行しました。
が、これが犯罪の温床となり、出会い系イコールいかがわしいサービスというイメージが定着。この画期的なサービスもこれでおしまいかと残念に思いました。
潮目は2012年頃。効率よい異性探し
が、仕組みを変えればきっと大化けすると思ったのでしょう。それから約10年後、スマホの普及と共にマッチングアプリという形で復活を遂げました。
累計会員数1000万人を誇るペアーズ。、国内初のマッチングアプリオミアイなどはこの頃に誕生。続いて需要ありとみたのか、サイバーエージェント系のタップル、リクルート系のゼクシィ縁結びなどが後に続き、マッチングアプリというカテゴリーが盛り上がりを見せています。
2003年の出会い系サイトの規制法が開始され、年齢確認と身分証明書の登録が義務付けられ、いかがわしさは払拭されたというのもイメージ改善につながったとも言えるでしょう。
少子高齢化対策にも一役でイメージアップか
他にも日本がずっと悩み続けている少子高齢社会の改善に一役かっていることもマッチングアプリにとっては追い風でしょう。
ある調査よれば、少子化の原因は「出会いが少ない」というもの。この課題にうってつけなのがマッチングアプリ。
効率よく相性の良い異性を探し出せます。年収、生活スタイル、趣味などの条件を入れれば、該当者がズラッとリストアップ。
まるでAmazonで買い物をするかごとく簡単に相性の良い相手に巡り会えることができます。
AIの進化にも一役。マッチングアプリ
このマッチングの精度こそマッチングアプリの肝の部分。各社AIを駆使してリストアップするわけですが、必ずしもAIが万能とは限らないのが悩み所。
AIが弾き出した相性度50%でも、結婚まで行き着くカップルもいるとか。その逆もあって相性度90%でもつきあうまでには至らないということもあるとか。
例えば本などであれば、これまでの購入履歴や同じ本を購入した方の読書傾向からレコメンド商品を弾き出しやすい。
が、人が相手となると、何十人ともマッチング経験ありという人は別として、恐らく1桁レベル。となると明らかにデータが不足がちとなり、結果マッチングの精度にも影響を及ぼすとのこと。
てなわけで、一人当たりの情報をより多く引き出せるよう、色々と苦心しているようです。
運用中にSNS情報などもデータとして取り入れるようなことができれば、より精度が高まるのかなと思います。
マッチングの可能性。
現状では、異性探しをメインとしたサービス提供になりますが、例えばオンラインゲーム仲間探し、草野球のメンバー探し、庭の植木整備人探しなど、マッチングの幅を広げると、さらに盛り上がるのでは。
マッチングアプリのプラットフォーム化をぜひとも実現してほしいっす。