オープンイノベーションとは
最近、よく耳にするオープンイノベーションという言葉。
平たく言えば、外部と協業して何かを生み出すというもの。自前主義では限界。ならば外部の知恵を借りてイノベーションを起こそうと。
自前主義と言われたあのトヨタでさえ自動運転分野などで外部連携を図るなど、ほぼ定着化した感じさえします。
これも変化のスピードが早まったから来ているのでしょう。ある意味、オープンイノベーションは時間を買って短期で成果を出すものという風にも僕には映りますが・・・
場所貸しビジネスも活況
このオープンイノベーション活況という事象は目に見えて明らかであり、外部と交流する場を提供しているのがあちらこちらに。
一例をあげると、三井住友、ホンダ、味の素、JAグループ、KDDIなど、幅広い業種でこの手の場を提供しています。
おしゃれな内装で、いわゆる商談スペースとは異なる空間づくりも特長のひとつ
ちなみに、この手の交流の場を貸し出すサービスも好評と言うのですから、世はまさにオープンイノベーション花盛りと言ってもいいでしょう。
外部主導でイノベーション
オープンイノベーションには大きく分けて3つのパターンがあり、一つは外部主導、2つ目が自社技術開放、3つ目が連携型。
例えば外部主導型のオープンイノベーションで成果を挙げているのがサッポロ。
新ビール開発に公募を行い、商品化までをお手伝いするというもの。
開発にあたって基本的には外部主導。サッポロ側は一切口を挟まないという徹底ぶり。
これまでの経験に即したアドバイスはしたいけど、それをするとオープンイノベーションにならないということでグッと我慢をして、とにかく新発想のビールづくりのお手伝いに徹しているところがすごいですね。
自社の技術を開示してイノベーションを起こす
続いては、自社技術を開放したイノベーションで成功しているのが富士フィルム。
全てを開示とは行かないまでも、協業依頼の企業を精査して、ならばこの技術を開示して新しいものを作っていきましょうという仕組みです。
花王のヘアカラー商品で早速商品化にこぎつけたのですから凄いです。
連携してイノベーション
最後に連携型です。外部主導型と一緒ですが、平たく言えばオープン側も口を出して、一緒になっていいものを作っていきましょうねというもの。
例えば監視カメラというハードを提供するので、利用シーンに応じたアプリ開発を応募しますよというもの。
これってファミコン本体とカセットとの関係に近いものもあり、オープンイノベーションのカタチで行くとこれが一番双方にとって良いかなと感じました。