イノベーションの種は社内にあり

オープンイノベーション新商品・サービス

オープンイノベーション大流行だけど

社内のリソースでは革新的発想は得られない。てなわけで、異業種あるいは大学、研究機関と提携しながら、次なる商売の種をつくるオープンイノベーションなるものが昨今大流行。

ベンチャーと共同で事業化を目指したり、大学と提携して新技術の開発に勤しんだりと、手法は様々。

目指すゴールは次なる飯の種探しですが、これが思い通りにうまく進んでいないというのが実情のようです。

大企業と組むベンチャーは、対等な関係が前提なのに、どうしても上下関係ができてしまう。唯々諾々と大企業の言いなりになってしまうことも。

大学や研究機関の場合は、研究には熱心だけど、商売という視点が乏しい。アイデアは素晴らしいけど、これ採算合うの?ということが起きているのでしょう。

イノベーション企業は社内の種を活かすってよ

世界的に一目置かれる革新企業はどうなのか。サムスン、ジョンソンエンドジョンソン、アルファベットなどでは、イノベーションは社内から起きているそうです。

有用な特許を社内で作り出せるというランキングが、これを証明しており、これだけを見てしまうと、社外に頼るよりも社内の方が次なる飯の種探しには向いているのでは?ということになります。

次なる商売の種は社内で探す

実際に、独シーメンスでは、社内から飯の種を出す動きに本腰をいれはじめました。

専門部署を立ち上げて、営業や開発チームと提携しながら、会社一丸となって、次なる飯の種探しに躍起になっています。

ユニ・チャームの場合

日本でもユニ・チャームが早くから、社内による次なる飯の種づくりに取り組んでいます。

主幹部署となる知的財産本部特許グループが営業や開発をまとめて上げて新商品の開発に当たるというもの。

肝は取得した特許を精査し、これは使えるというものをピックアップして、新商品の開発に取り組むというもの。

主幹部署の目利き力が問われるわけですが、とにもかくにも社内には数多くの特許があるので、これを使わない手はない。

外部と提携するよりもこっちの方がスピード感はありますし、より商売化に近いと思います。

敗者復活はあるかも。

てなわけで、ユニ・チャームは2015年に一度商品化したものを、再び切り口を変えてこの春の商品にその技術を取り入れて発売にこぎつました。それがズレに強いソフィSPORTSです。

このような事例を見るに一度は、市場から退場を余儀なくされたものの、再び日の目を見る商品が出てくる可能性は十分にあるのかなと。

会社から開発ストップがかかったものの、技術者がこっそりと研究を継続して大ヒット商品として、再び返り咲いたという話も聞きます。

イノベーションって、ある意味敗者復活戦でもあるのかなと思った次第です。

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