7.7%の成長率なのに減速って・・・
2014年の成長率目標は7.5%。日本に置き換えればとんでもない高い数字なのに2桁成長を続けてきた中国となると話は別。2013年の数字を据え置いたにもかかわらず、新聞では中国景気減速か?のトーンで語られていました。
深刻すぎるからあえて触れない?
成長率発表の時に、シャドーバンキングについては一切触れなかったようで、それが市場に対して、事はかなり深刻では?という憶測を呼ぶ結果に。過去に日経ビジネスでも、この話題に触れていましたが、景気に与える影響は限定的と書かれていたので、安心しました。が、事はかなり深刻な方向に向かっているようです。
シャドーバンキングのおさらい
僕の解釈するに、利率のものすごい高い投資信託商品を扱う銀行のこと。中国では1年もので3.3%と規制されているのに対し、その商品は、6から12%。倍近い数字。で、集めたお金は国債、社債、株式、そして高利回り商品の購入に使われている。中でも、高利回り商品の購入がもの凄く多いそうです。12%の高金利の商品を売るわけですから、それ以上の利率じゃないければ、売れないのも確か。
なぜ、利子が高いのにお金を借りるの?
銀行では融資は受けられず、じゃ、シャドーバンキングから借りようと。主に不動産開発会社がお得意様のようですが、高利で借りても、景気が良かったから返済はできたのですが、資源価格の下落で景気が落ち込み、返済ができなくなちゃった。しかも、満期は長くて2年。2014年に満期を迎える額は約84兆円。これが返済できないとなると、影響は限定的なぞ言えないレベルかと・・・・。
これってサブプライムローン
自分なりに解釈してみると、これって米国に数年前におきたサブプライムローンに似ているかなと。日雇いの人が、住宅を購入し、そのローンの返済を転売して、分散させて投資商品を作って売るというもの。リーマンがぶっとんだのもサブプライムローンが影響しているわけだし、中国発の第二のリーマンショックが起きないことを祈るばかりです。
日経ビジネスNO.1737より
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