中国の自販機事情
世界第二位の経済大国中国ですが、驚くことに自販機の普及はわずか10万台。日本の1/10も満たないというお寒い状況。
けれど、この発展途上の状態が逆に最新鋭の機器を普及させるのに一役買っている。
日本の自販機と言えば
所変わって、日本はと言えば長い歴史もあり自販機の全国津々浦々と言っていい位普及。最新機は人の顔を判別して、おすすめ商品を提案するほど。
ただ、そんな最新機種はごくわずか。ITがここまで普及しているのに、アナログ自販機が大半を占めているのが実情。
中国の最新機種とは
自販機自身が通信機能を持っているため、補充が必要な場合は、リモートで確認できる。だから補充スタッフのロスも少ない。加えて、中国の通信料金は日本の1/10。通信機能付自販機の普及を後押している。
加えて、電子マネーも使える。粗悪な紙幣が多い中国ではお金を入れたのにモノが出てこないということもあり、これも普及を後押しするに違いない
成長市場、自動販売機
現状では日本の1/10だけど、年間2-3万台のペースで出荷増えているようで、この先の成長が期待できる。日本の自販機メーカーも現地生産に切り換えるなど体制も万全。
発展途上が、逆に最新技術の導入に一役買っているというんのも、何とも不思議な感じ。
日経ビジネス No.1786