飛ぶ鳥を落とす勢いだったけど
今から7-8年前と言えば、日本の景気はダダ滑り。円高で株価も低迷し長きにあたり苦しんでいました。なかなか景気浮揚のきっかけがつかめないと。
一方、韓国は絶好調。ウォン安を背景にヒュンダイが日本勢を脅かすほど台数を積み上げ、家電ではサムスンが液晶テレビで世界を席巻するなど、お隣の住民としては、羨ましい思えました。
当時の新聞、ニュースでは韓国を見習いなさい的な論調もチラホラあったような気がします。
が、その韓国が景気低迷で苦しんでいるというのだから、驚かざるを得ません。
韓国経済を振り返ってみる
そもそも韓国の場合は、輸出主導で景気を拡大させていきました。日本と一緒ですね。
1970年-1990年代後半まで、GDPに占める輸出比率は約30%。その後、2000年代になると50%にまで達します。
この大幅な伸びに大きく貢献したのが中国への輸出。輸出額に占める中国向けは2001年が12.1%だったのが、2010年には約25%と10年で2倍の急拡大。2010年と言えば、ちょうど韓国絶好調の時期と重なります。アメリカ輸出が好調と思いきや、中国はそれを上回る好調さを達成していたんのです。
中国景気減退
中国も韓国にも勝るとも劣らない勢いで経済が急拡大していきましたが、あまりの加熱っぷりにこれはまずいと言う判断で引き締めに走り、成長率も一桁台に落ちついてきました。
中国としては狙い通りに経済の加熱を抑えられたので、よしとするところですが、韓国としては困った話。それまでGDP成長率が4%台で推移していのにに、2015年、2016年には約2%に半減。中国さまさまという状況が如実に表れた結果となっています。
さらに政治的にも関係悪化
追い打ちをかけるかのごとく、中国との関係がイマイチ良好ではない韓国。というのも2016年、韓国がアメリカミサイル防衛システムを配備したからなんです。
これに激怒した中国は地味な経済制裁を行います。
ロッテデパートを消防法理由に営業停止に追い込んだり、韓国への海外旅行パックの販売停止、それと明確に何をしたというわけではありませんが、ヒュンダイの販売台数が対前年で約半分という泣きそうな結果となりました。
景気浮揚のためにもまずは中国との関係を改善していく必要があるのかと
まとめ
日本のお得意様と言えばアメリカですが、韓国の場合は中国というのが自分にとっては発見でしたね。
けど、政治的にはアメリカとの関係を重視している感じがするし、どちらにも良い顔しないと大変という辛い立場の韓国という感じがしてなりません。
頑張れ、韓国