いつか来た道。サムスン復活

不祥事新興国ネタ

贈賄容疑でトップ逮捕されたけど

韓国大統領、パク・クネの友人に約43億円の賄賂を送ったことで、逮捕されちゃったサムスン会長。

トップ逮捕で今後の事業の進め方に影響するのでは?と思いましたが、中の人はいたって冷静。

動揺する雰囲気すら感じられず、一安心。

トップに権力が集中する構造から合議制というカタチに移行していたのが良かったのでしょう。

他にも騒がず驚かずの姿勢は、過去にも似たようなことが起きているという社内事情もあるから。

不祥事に関しての免疫力がついているとも言えます。

不祥事

懐刀の参謀本部の栄枯盛衰

不祥事の歴史に触れる前に抑えておきたいのが参謀本部の存在。

参謀本部とは、トップの言わば実働部隊であり、様々な助言をする部署。

この部署、韓国の財閥系企業のほとんどには設置されています。

サムスンも同様で、名前を変えつつですが歴代の社長にはこのような部署がありました。

で、この部署がトップ力を測るバロメーターの役を担っています。

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サムスン不祥事の歴史

1967年にグループ会社の密輸事件で、責任を取って当時の会長が経営の一線からしりぞき、参謀本部も縮小。

続いで2006年に不正資金疑惑の時も、参謀本部は大幅に縮小。

2008年には脱税疑惑で有罪判決を受けて、これまた縮小。

が、2009年、当時の李明博大統領が冬季五輪招致のために、サムスン会長を特赦し、2010年に復帰すると参謀本部は200人を越える大所帯に様代わりしたのです。

このようにトップの進退に応じて、組織規模の増減が図られています。

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またかの声もあるのでは?

といった具合に、今回の贈賄容疑も、過去の不祥事を経験しているスタッフにとっては、さほど驚くことではなく、また来たかといった感じではないでしょうか。

で、今までは社内で力を持った部署から、アレヤコレヤの無茶振りを強いられ他部署は疲弊気味。

が、今回の不祥事で、参謀本部は従来の力を失い、これで無茶振りされなくて済みそうだとむしろ現場レベルでは大喜びなのではと勝手に想像していしまいます。

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政府と財閥の蜜月関係も変容か

今までは、GDPの約1/4をも占める財閥系の経済力に頼るところもあり、持ちつ持たれつの関係ではありましたが、今回のパク・クネ大統領で世論は、財閥だけに富が集中するのはいかがなものかという空気が漂っています。

となると、今までのように数年後には復活というシナリオが失敗に終わる可能性も。

次期大統領がどのような施策を打ち出すのか大変興味深い所だと思います。

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