コロナウィルスの猛威
2019年末から2020年の初めにかけて降って湧いてきたような感じのコロナウイルス。
当初は中国のある一部の地域で起きた感染症と思いきや、瞬く間に拡散し、海外でも感染者が出るほど。日本も遅まきながら封じ込め作戦に出ましたが遅きに逸したなんて言われないことを願うばかりです。
それよりも当の中国の方が被害は甚大でしょう。人命による被害はもちろんですが、痛いのは経済への影響。ちょうど書き入れ時の春節にもろかぶり。人やお金が激しく動く時期に、この騒動と来たものだから動きが鈍くなり、結果的に経済も減退。
政府はこの状況を打開すべく、18兆円ものお金を市場に投下し、活性化を図る策に打って出ましたが、果たして吉と出るか否か
影響が出てきたよ。航空需要減
中国国内の経済減退を対岸の火事と言っていられないのが日本の現在の状況でしょう。
特に訪日外国人需要は中国人旅行者が約40%を占めており、今回のコロナウイルスで減少するのでは?と言われています。
訪日外国人需要で我が世の春を謳歌した百貨店業界は特に慌てた様子もなく静観の構えですが、航空需要が早くも減少に転じているあたり、これから、コロナウイルスの影響が出てくると思われます。
SARSの非ではないインパクト
今回のコロナウイルス騒動で思い出されるのはSARS。あの時も全世界で大騒ぎ状態でした。とにかく封じ込め作戦に国を上げて躍起になっていた記憶があります。
経済への影響もかなりのもので、2010年に破綻した日本航空も、リーマンショックによる影響が破綻の主因と見られていますが、実は、それよりもずっと前の米国のテロ事件、そしてSARSも実は大きく影響していました。
その破壊力抜群だったSARSも凌ぐインパクトのコロナウイルスともなれば、経済に与える影響はさらに大きいのではと心配でなりません。
対中貿易は減少傾向の中
しかもコロナウィルス発生前から、米中の貿易摩擦により日中の貿易も減退気味。
これまで対中貿易は右肩上がりで輸出入ともに伸びていたものの、2019年には3年ぶりに減少。
ということを踏まえると、2020年も引き続き減少してしまう恐れもあります。
早く収束して欲しいよ。
といった具合に、この手のウィルス騒ぎは経済に与える影響が計り知れないということを今回の騒動で学びました。
とは言え、まだコロナウィルスの被害は収束したわけでもなく、この先更に拡大する感じもあり、予断は許さない状況。
しっかりとマスク、うがい、手洗いをして感染に気をつけようと思った次第です。