いい物件ありまっせ
ベンチャー企業が出資を募る際、ベンチャーキャピタルに「この技術にお金を出してくれる企業はないですかね」と相談を持ちかけます。
ベンチャー企業には、様々な企業、個人など出資者からの要望が集まり、お金を出したい人とお金を出して欲しいの仲介をし[amazonjs asin=”B072MGX964″ locale=”JP” title=”スタートアップ・バブル 愚かな投資家と幼稚な起業家”]ています。
これの一歩先を行くのが、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)。ベンチャー企業の提携・協業・買収を目的にした専門部隊を立ち上げ、迅速かつ機動的に活動をしていこうというもの。
不動産に任せっきりではなく、自社に新規出店開発部隊なる専門部隊を置き、情報を集めやすくして迅速に場所を抑える。それに似た感じようなものです。
パナソニックのCVC
パナソニックは2017年4月にパナソニックベンチャーズというCVCをカリフォルニア州に設立。これが同社初のCVCだとか。
ただ、ベンチャー投資は古くから行っており、遡れば今から約20年前。というわけで、ベンチャー企業の投資・提携・買収についての経験値はかなりのもの。
このベンチャーとの提携で、雑音を抑えた通信用のLSIの製品化だったり、画像修正ソフトを搭載したカメラ付き携帯電話など、数々の成功を収めています。
この成功体験をさらに拡大していくためのCVCの設立化と思いきや、さにあらず。全くの新しいビジネスモデルの創出するためにCVCを設立しました。
数々の成功体験をバッサリと切り捨てるというのは潔いですね。
ソニーのCVC
あのソニーも、2017年4月にCVC、ソニーイノベーションファンドを設立。
ソニーも昔から既にベンチャー投資は盛んに行われていました。が、ほとんどが事業部門、子会社が主導的に行っていたもの。それを本社主導で行うようになったというのが今までとの大きな違いです。
ソニーブランドを俯瞰して何が足りないかを見定め、的確に投資をしていくというもの。
投資先は、AIやロボットなどこれからの飯の種になるような技術が数多くラインアップされています。
両者の大きな違い
ベンチャー企業への投資は、企業によって考え方が大きく違うというのは大きな発見でした。
パナソニックは社内には全く新しいモノ探しに対して、ソニーのそれは今持っている技術を補完させていくもの。
ベンチャーとの関わり方も、パナソニックが自由闊達に対し、ソニーのそれは管理徹底。
一昔前の両社の考え方とは全くの逆。
どちらが正しいかどうかは各企業の事情があるので判別dけいませんが、とにかくのも外部の知見・技術を注入して成長を目指すというのは同じ。
近い将来、中小・零細企業にもこの流れは来るかもです。