昔はトップダウンが主流
あるコンサルティング社長のインタビューによれば日本の管理職を大きく分けると、部下の意見を聞く「民主型」と俺についてこいのバンバン部下に指示を出す「率先型」に分かれるそです。
自分のリーマン生活を振り返ると、前者の「率先型」に仕える期間がが長かった。日常的に指示が降ってきては、処理するのにやっと。毎日何かに追われている気分で心休まることもなかた。
が、今では、この「率先型」もパワハラという言葉が流行したおかげで、少しは部下の声を聞くようにもなり、「民主型」が台頭してきた感じがします。
どっちもどっち
だからと言って「民主型」が良いというわけでもないみたいで、「率先型」同様、社員の士気が高まらないという調査結果が出ている。
率先型は自分の頭で考えず、指示をひたすら待つ社員を増加させるだけ。「民主型」は自分自身の役割が不明確となり、他力本願に陥りやすい。結果として全体の士気があがらないと思うわけです。今までの経験からして。
欧米はビジョン型
一方、欧米では「率先型」、「民主型」のどちらでもなく、「ビジョン型」が多いとのこと。
というのも、欧米の場合、部下の専門性が高く、雇用も流動的。リーダーがビジョンを示さないと組織がまとまらないという事情がある。
日本の場合、年功序列という慣習があり、ビジョンを示す訓練がなされないまま管理職になっているとのこと。ここに大きな差が出ているようです。
ビジョン型とは言うけれど
よく中期経営計画を立てて、売上高○億円なんて新聞なんかで見ます。それが会社のビジョンになるわけですが、それを各部署単位に翻訳して、部署のビジョンに落とし込むのが管理職の役目なのかと思ったりしちゃったり。
ただ長く「率先型」、「民主型」で育った人材を「ビジョン型」へ。というのも一朝一夕にできるわけでもなく、コンサルティングのこの社長いわく、「率先型」→「民主型」、そして「ビジョン型」と育てていく必要があるとのこと。
ドラクエで言えば、戦士で育てて「率先型」スキを身につけさせ、武道家に転職させて「民主型」スキルをつけくわえ、仕上げは「バトルマスター」のビジョン型となるんでしょう。
それにしても、管理職ってのは色々とつくづく大変だなと、この記事を読んであらためて感じた次第です。