世間的にも許容する空気
人手不足が深刻な昨今、コンビニや飲食業界では人が集まらずに営業時間を短縮するというのは当たり前になってきました。
駅前の松屋が最近24時間をやめたのも人手不足が原因と思われ、身近に起きていることを考えるとかなりの広がりを見せています。
世間的にも何で24時間営業しないんだとクレームをつける人などおらず、むしろ同情してまうという感情に振れる方が多い気がします。
人数が集まらなければ閉店
そんな世間の空気を読んでか、24時間営業はするけど、スタッフが集まらない場合はお店を早々に閉めちゃうこともあるのでごめんねという運営をしている所も。
ドラッグストア最大手のウェルシアでは、深夜に必要なスタッフ数が集まらなければ店をしてもいいというルールを設定。
これなら店長のシフト調整の負担も軽減されること間違いなし。まさに働く現場のことをよく考えた仕組みだと思います。
とは言え、この仕組を導入してから、店を早じまいしたのは1回だけ。直営店というもことあり店舗間でスタッフが融通しあえるので、よっぽどの事がない限り、深夜営業なしとはならないようです。
働く人にもメリットあり
この仕組、店長の負荷軽減もさることながら、働くスタッフに対しても配慮が行き届いているのがポイント
お給料は夜間手当という形で25%増。プラス休日も増し増しという特典付。
お給料が安くて苦しい若いスタッフにとっては有り難い仕組みと言えます。
また健康面にも配慮して、夜間勤務は半年から1年までと期間を決め、半年間のインターバルを置き、希望すれば復帰が叶うというもの。
継続的にこの緩い24時間営業を推進していく姿勢が見てとれます。
コンビニの24時間営業対策
一方、24時間営業の是非において何かと矢面に立つコンビニ業界では、深夜にスタッフを配置しないスマート店舗」の実験を進めたり、24時間営業時間をやめて時短営業の実験を進めるなど、試行錯誤が続いています。
他の業界にも広がる予感
深夜営業を続ける選択肢のひとつに、ウェルシアの緩~い24時間営業を導入しても良いのかなと。
スタッフの集まり具合によっては2深夜は営業しませんと先にアナウンスしておけば、利用者側からもさほどクレームは入らないと思うんですけどね。
この緩~い24時間営業が飲食、コンビニと広がっていけば、より寛容な消費者を育成することにも繋がり、店舗運営もしやすくなるかなと
全業界が足並みを揃えないとなかなか実現は難しいですが、将来的にはこれが一般化されるかもしれませんね。