アナログからデジタルへ
DXとはデジタルトランスフォーメーションの略称を指すようで、何故にXかと言えば、transをXで略す慣習からそうしていているという、日本人にとってはちょいとわかりにくく感じましたが・・・。
概念としては、これまでのアナログ技術からデジタル技術に変革することで、収益をより高めていきましょうと僕的には認識しました。
例えば音楽業界はまさにDXで成功した所もあれば苦戦を強いられている業界のひとつ。中の人はさぞ大変だったことでしょう。
音楽業界を例に取るとわかりやすい
まず製品で見れば、それまではレコード、あるいはCDという形あるもので、これが売れることで収益が成立していました。これまでは。
が、ネットが普及にするにつれ、ダウンロードやらストリーミングによる販売に移行し、そこから収益を得る仕組みと変わりました。
が、これまでのパッケージ売りとは異なり、実入りもあまり喜ぶべきほどのものではない。
てなわけで、ライブに力を入れたり、物販に稼いで見たりと、業態がさらに広げていかなと食べていけないよということになったのです。
これを全て成功させたレコード会社は、今までよりも収益をえることができますし、そうでない所は苦戦を強いられるというわけです。
アドビもマイクロソフトも同じ
ソフトウェアの世界でも、DXの波は数年前から起きていますね。
例えばアドビの場合は、これまでのパッケージ販売を捨て、今流行りのサブスクに切り替ました。
昔は、数十万円したソフトも、月額10,000円位で使えるというのはユーザーにとっては有り難いお話です。
商売的にも成功し、サブスク導入で利用者の裾野が広がったことでパッケージ売りの頃よりも設けているとか。
同様に、マイクロソフトもOS、Officeといった稼ぎ頭をパッケージ売りから無償あるいはサブスク扱いとし、こちらもDX化したことで、時価総額が右肩上がりで上がっています。
このようにDXに変革したことで、成功している企業もあることで、これまでのアナログを見直す機運が高まっているのも事実でしょう。
明暗分けたウォールマートとそれ以外
ネットの対抗軸として語られやすい小売店も、DX化することで業績が改善したという話も聞きます。
世界NO.1のウォールマートがそれ。取り置きや宅配サービスなど矢継ぎ早にIT系の仕組みを導入し、時価総額は10年で5割も伸びました。
一方、ライバルの仏カルフール、英テスコはDXを導入していないのか、はたまたまだDXが軌道に乗っていないのかわかりませんが、年々、時価総額が落ち込んでいます。
DX化が必ずや成功するとは限りませんが、この差を見るにさきっちょだけでも導入した方が良いのではと思った次第です。
わかっちゃいるけど業務改善が先
では、ウチもDX化ということで、社内業務からIT化を進めていくという所もチラホラ。
ERPやPRAなどはその最たる例でしょうね。が、これが目的化されてしまうことも多く、勤務時間が減った、業務改善、省人化できたということで満足してしまいがちだとか。
社内を固めたら、次は客先に向けどんなDXを提案できるか、それが課題なのでしょうけど、その全てさえ導入していないアナログ会社はそろそろ考え方を変えないとまずいかなと思った次第です。