店内に休眠地帯を作る
外食産業が厳しい中、業績好調なサイゼリアが、人手不足に苦しんでいると言う話。
とある店舗では、客数はそこそこなのにあるエリアの前には立て札が置いてあり、一切人が入っていない。
というのも、あまりにも人が足りなくて広いエリアを相手にするのは非効率。店舗内を区切って一箇所に客をまとめて接客した方が回るというもの。
これは店側の都合と取られかねないけど、客にとっても料理出しが遅くなったり、店員を呼んでなかなか来ないという弊害を招き、両者にとって、この店舗区切りは最良の判断だと思います。
それ以上に人が増えると入店規制をしているというのですから、苦渋の決断と言ってもいいでしょう。
マクドナルドでは早々に閉店するところも
次いで今や復活の途上にあるマクドナルドのお話。
とある店舗では、夜9時から6時間ほど臨時閉店を余儀なくされたというもの。
これもアルバイト君が急に欠勤したための決断。
仮にお店を開けていても、対応が遅くなったりすればお店のイメージダウンにも繋がりますし、ワンオペは働く人の安全性を考慮してそもそも禁止。となればこの判断は正しいと思います。
ひと昔前なら、バイト君の欠勤で店の営業ができなくなるというのは考えられませんでした。バイト君にかかる責任も非常に重くなってきているんだなと感じました。
宅配のくせに持ち帰りオンリー
宅配ピザ屋のくせして、持ち帰りに絞った営業を運営しているのが、宅配ピザ大手のナポリの窯。
徳島県にオープンしたお店では、配達人員のコストがかさむという理由から、持ち帰りオンリーにしたとか。
これまた人手不足が原因ですが、こうして見ると外食産業の人手不足はかなり深刻な所まで来ている印象を受けました。
増え続ける店舗
人手不足のそもそもの原因は労働人口の減少が大きく起因しています。15-24歳の人口が20年前に比べると約300万人減っています。
この先も増える見込みはないため、さらに減少の一途を辿ることでしょう。
この悲惨な状況に輪をかけて人手不足を引き起こしているのがコンビニなどの店舗数の増加。
セブンイレブンでは毎年1000店舗レベルで新規出店がなされ、外食産業全体で見ても、前年同月比でプラスが続いています。
これ以上の利益を削るのは無理
バイト代を上げれば、人はそれなりに人は集まりますが利益もカツカツの状態では厳しい。
てなわけで、働きやすさを強調してバイト君をかき集めているのが現状です。
特に主婦向けには、短時間勤務OKとか急な欠勤もOKとか。とにかく条件をよくすることで、一人でも多くのバイト君を獲得しています。
30年前にこの制度があれば、バイトに明け暮れる学生時代も少しは改善できたのではと思った次第です。