鬼のような買い手市場だった記憶
バブル崩壊後の経済低迷で企業は採用を絞り込んだため、多くの新卒が非正規雇用を強いられ、ロストジェネレーション世代と呼ばれています。
今では言えば35歳から40歳に当たる年だと思いますが、この世代の雇用促進を狙い、政府もいろいろと就職支援を講じています。
幸い35歳以下の世代は経済も上向き、非正規の道を余儀なくされる新卒も減り、コロナ禍前までは新卒求人倍率も右肩上がり。
超がつくほどの売り手市場が続きました。自分の頃の買い手市場に比べるとうらやましくも感じます。
この先も労働人口が減少することもあり、恒久的に売り手市場が続くかと思いましたが、コロナ禍で状況は一変。
もしかしたら第二の氷河期時代到来を感じずにはいられません。
新卒採用見合わせ相次ぐ
コロナ禍で最も被害を被った航空業界では、早々に2021年度の採用を中止または採用数を縮小。
他の業界でも、2021年の採用数を減らすと回答した企業が全体の約30%。
2022年の採用数も、全体の約50%が2021年度並と回答。特に大企業の採用吸う絞り込みが目立つ傾向にあります。
学生さんも大変だよ。
今では大学3年から就職活動は当たり前。ちょうどコロナ禍前から採用活動をす進めていた学生さんによれば、選考試験が途中で止まったり、音沙汰なしという悲劇的な状況にあった人も。
辛うじてインターンを受けていた学生さんは入社希望とのつながりができていたのか、採用に至るケースが多かったようです。
希望していない企業であれば不幸ですが、とは言え、この状況下で一から就職活動をするのも大変でしょう。しかもコロナ禍ではインターンを実施している企業も少ないですし・・・。
オンライン面接も大変だよ。
コロナ禍でほぼほぼ定着したのがオンライン面接。ビジネスシーンでもオンラインでの商談が増えましたが、果たしてうまく機能しているのかが疑問。
オンライン独特の間にどうしても馴染めず、しゃべりのペースがつかみにくい。
学生さんとしても、高い交通費を出して採用活動する必要もなくメリットはあります。バイト前にさくっと面接ということも可能です。
が、学生さん側でも、企業の雰囲気、様子を知るには対面がいいという声も。
そのニーズを捉えてか、オンライン飲み会を開催する企業もあるとか。
まだまだ手探りの状態が続きますが、就職活動も新常態に映ることは間違いないでしょう。
第二の氷河期時代にならないことを切に願うばかりです。