コンセッションとは
過去記事の空港運営も大変だよ。民間に頼る今どき事情で触れた件ですが、今一度おさらい。
コンセッションとは、インフラの運営権を売却するってこと。所有権は国のまま、運営権を民間に委ねるという仕組み。
入札価格がすごいことに・・・
この度の関空のコンセッションでは、入札企業が国内企業をはじめ、外資系など幅広く入札。で、事前審査なる一次評価を受けて、入札企業がかなり絞り込まれた。
で、提示された最低入札価格は、45年間で2兆2000億円。入札企業が想定していた金額の倍とあって、心中おだやかでないはず。
撤退もできない生き地獄
欧米やアジアでは、このコンセッションは広く普及しているようで、例えば運営を委託されたものの、赤字続きであれば撤退もOKという逃げ道が用意されている。
が、今回の関空の場合、途中下車はNO。加えて毎年定額の運営権料を支払わなければならない。と条件面でも厳しいものばかり・・・。
アベノミクスの試金石
このコンセッションが成功すれば、官から民への流れもより一層勢いを増す。ということで、関空のコンセッションときたら、成功させるぞー!の意気込みが感じられない。
この条件を聞いて、撤退する企業も出てきてるみたいだし、条件面をもう少し緩和してみては?と思った次第です。
日経ビジネス NO.1776