業界トップ、ウェイモが凄い
ドライバーの運転なくクルマが自動で目的地まで走ってくれる。移動中は寝るなり、テレビを見るなり、はたたまは仕事をしてみたり・・・。
これまでの移動という概念とまるっきり異なり、より魅力的なものに変えてくれる。そんな期待が自動運転には寄せられているわけです。
開発には、完成車メーカーの他に、Googleなどの異業種も参戦し、競争も激しさを増しています。
開発では頭ひとつ抜けている、Google傘下の米ウェイモは、公道での走行実験距離が約3000万km。地球を800周するほどの実験が進めんでいます。
さらに物流大手のUPSと提携し、店舗と倉庫間の配送に自動運転を活用する動きも見られ、矢継ぎ早にライバルを引き離す動きにでています。
対するGM系の米クルーズ、トヨタグループ、中国勢はまだそのレベルまでには達していないというのが実情。このま米ウェイモの独走だけは阻止してもらいたいものです。
自動運転は未来技術の最高峰
そもそも自動運転には、外部とクルマがつながる通信系、それとクルマの電動化という技術が深く関係しており、これらの技術も併せて引き上げていくことで、自動運転なるものが成立するわけです。
いわば、自動運転は未来技術の集大成とも言えるでしょう。
ので、コネクテッド、電動化の開発が進んでいる完成車メーカーも米ウェイモに追いつけると勝手に思っているのですが・・・
「認識」の精度、チューニングが課題
2025年頃、今から数えて5年後になりますが、その頃には自動運転カーも世に送りだされると言われていましたが、これが実際に開発してみると苦労の連続だとか。
肝となる認識、行動計画、制御という技術の中で、特に厄介なのが認識の技術。
センサーを使って、周囲の情報を検知したり、路面を検知したり、動くものを検知したりするわけですが、これが残念なことに経年劣化でその精度が落ちてしまうとのこと。
それまでは前方を横切るタヌキを即座に検知していたのが、年が経つにつれて、クルマの目の前に来てから反応するという、危険きわまりない状況に陥るわけです。
しかも、このセンサーの壽命が約1-2年と短命。10年近い耐用年数が当たり前のクルマのパーツと比較すると明らかに短い。1回目の車検を迎える前に、故障してしまうのはユーザーにとっては困りもの。
この課題を解決することが、自動運転実現のキーとなることは間違いないでしょう。
資金調達は開発費ではなくつなぎ資金?
という状況を受け、自動運転実現しないかもという弱気の声もささやかれ始め、実現にはあと10年以上かかるとの声も。
先日米ウェイモが2300億円の資金調達を行いましたが、これも開発費に充当するのではなく、会社を運営する上でのつなぎ資金ではという憶測も流れてしまう始末。
生きている間に乗ってみたいけど。
あと10年以上も開発を続けるとなると、体力ある企業が生き残るということになるわけですが、そうなるとこれまで米ウェイモの後塵を拝してきた完成車メーカーにも芽があるのかなと。
とにかく生きている間には、自動運転カーを体験してみたいと思った次第です。