新興国の壁は厚かった。トヨタの仕切り直し?

クルマ自動車業界

ダイハツの完全子会社化の真意

トヨタがダイハツの完全子会社化を発表しました。元々トヨタ資本がガッツリ入っているし、個人的にはさして驚きはしませんでしたが、その真意たるを知りちょいとビックリ

その理由とは選択と集中。よく社長会見で耳にするあれです。

ダイハツには新興国向けの特攻隊長として頑張ってくださいというもの。

完全子会社化することで、よりスピード力を高めるといったところでしょう。

握手

インドでは鳴かず飛ばずのトヨタ

世界NO.1の販売台数誇るトヨタグループですが、地域別に見るとシェアが10%満たない国が・・・。

それが、かの成長著しいと将来を期待されているインド。4割以上のシェアを持つスズキに対し、トヨタのそれはわずか4%。

インド

そもそもインドでのトヨタブランドはSUVブランドとして高価格帯のブランドとして認知されているようで、台数の稼げる大衆車クラスではイマイチ認知が進んでいない模様。

同価格帯のエティオスも約90万円前後と同クラスの小型車と比べると割高。苦しい状況が続いています。

地場メーカーと伍して行くには?

トヨタはTNGAと呼ばれる開発手法で車種横断の設計や部品、モノづくりの共通化を進めてます。が、この開発基準が高いのか地場の部品メーカーでは、その採用基準を満たすことができないないのか、全くと言っていいほど地場部品メーカーを取り込めていないのが実情のようです。

そこでトヨタは、インドネシアで実績のあるダイハツに地場部品メーカーの開拓を任せることにしたのです。

クルマ

ダイハツ主導でちょいと気になる点が・・・

ダイハツのインドネシアにおける部品メーカーの開拓実績は確かに素晴らしいようですが、コレ、現地の人間に聞くと微妙な感じがします。

圧倒的なシェアを握るトヨタは壊れにくいクルマとして認知されていますが、ダイハツに対して低価格だけど壊れやすいクルマという評価。

品質を下げて価格勝負という感じが否めません。果たしてこの調子でインド攻略も行われるのかと思うと、チョイと不安な感じもします。

部品メーカーを育てる

トヨタの完全子会社化になったことで、部品メーカーの開拓と同時に育成にも本腰を入れて取り組んでいくことでしょう。となれば、インドネシアの現地人のような評価も払拭できるかも。

新興国攻略の特攻隊長として今後のダイハツの活躍が楽しみです。

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