朗報。テスラの復活
一時は経営危機さえ囁かれたテスラ。量販車モデル3をめぐり、遅々として進まない生産。
やはり新興企業ではクルマづくりは無理だとか、大風呂敷広げ過ぎだよと色々な批判の声があがりました。
ところがどっこい。そんなノイズを気にすることなく粛々と改善を進めることで、ようやく量産の目処がつき、モデル3の納車も当初計画通りに進み、見事復活を遂げました。
EVのフロンティアとして、のしかかる重圧は相当なもの。テスラがようやく道筋をつけたことで、第2世代も商売がやりやすくなったのではないでしょうか。
元はバッテリー屋さんのルーシッド・モーターズ
テスラに続く最有力候補に挙げられるのがルーシッド・モーターズ。2007年にバッテリー屋さんとして設立され、2016年に完成車づくりをはじめ、たったの4年で量販車を発表しました。
価格帯は1100万円。クラス的にはベンツのSクラス、BMW7シリーズのカテゴリーに属する高級車。
てなわけで、テスラとはバッティングしない模様で、EV市場の盛り上がりという点では良きポジションを狙っているのかなと。
錚々たる顔ぶれの経営陣
ルーシッド・モーターズの経営陣の顔ぶれを見ると、そのほとんどがテスラ出身。
ということで、EVに対する知見やノウハウもかなりのもの。他にもアウディ、VW、ジャガーなど完成車メーカー出身も多く、クルマづくりを熟知している感じがします。
ジェフ・ベゾスも惚れてまう。リヴィアン
ルーシッド・モーターズと並び、テスラに続くEVメーカーとして期待されているのがリヴィアン
ルーシッド・モーターズから遅れること3年後の2009年に設立されたリヴィアン。CEOのスカリンジ氏は相当な切れ者で、キャリア経歴はルーシッド・モーターズの経営陣に比べると見劣りするものの、あのアマゾンのジェフ・ベゾスが認めるほど優秀な人。
アマゾンの配達車としてEVカーを10万台受注するなど幸先の良いスタートを切りました。
ユニークな汎用型シャシーがウリ
リヴィアンのEVカーの特長は、フラットなシャシー。上モノだけ差し替えればセダン、SUV、トラックなどの様々な車種に変化が可能。
これってVWやトヨタなどが現在進めている共通シャシーの考えと一緒に見えます。
まぁ、1つの型でより多くの量産できることで、コストも下げられるというメリットがあるでしょう。
肝はバッテリーの並べ方にあるようで、それにより電池の持ちが全然変わってくるという。
EVのモータースポーツで得たデータを市販車にフィードバックして、精度をより高めている模様です。
てなわけで、米国のEV界隈はかなり盛り上がりを見せています。しかもどちらも新興企業。今後の活躍が楽しみでなりません。