買取大手ガリバーが斜め上を行っている件

買取専門店という新業態

僕が社会人になった頃は、不明の存在だった買取専門店。当時は中古屋全盛で、街で見かけても業者向けのサービスかな位にしか思っていませんでした。

それが今では、中古車屋と並んで商売が成立し、今なお存続しているというのですから、需要があるということでしょう。

買取専門店と言えば、アップルかガリバー。買取専門店普及期はアップルが強かった印象がありますが、今ではガリバーが圧倒的。

後にラビットやら、トヨタ系のT-UPが参入するも足元にも及ばないほどガリバーが強さを誇っています。

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価格の透明性

ガリバーがなぜ、短期間で業界首位に躍り出たのか、まずは買取価格の均一性が挙げられます。

中古屋さんですと店舗スタッフが査定を行いますが、店舗によって査定額はバラバラ。

ガリバーの場合、本社で一括して査定を行うので店舗ごとに金額がバラバラになるようなことはまずない。加えて店舗スタッフの負荷も軽減できる。

で、この手法を競合会社も真似するわけで、ある意味、ガリバーの仕組みが業界の水準になったと言っても過言ではないでしょう。

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前言撤回が潔い

で、この度、買取のガリバーが小売業にも参入、正確にはもう参入していますが、当初、創業者社長は「小売りはやらん」と、あくまでも買取1本で行くと行っていました。

というのも、小売りの場合、店頭価格に在庫ロス費、展示コスト費が上乗せされており、買取価格よりもかなり高めの金額設定になるわけです。

また買い取りと違って、小売りの場合は在庫回転率も悪くなる。

全くもって理にかなった理由です。

が、2代目社長は、買取だけでは生き残れないと小売り事業への参入を決定しました。

創業者がNOと言っているのに、前言撤回して断行する潔さは相当勇気がいるもの。加えて社内でも、反対意見が多かったはず。

相当な力技だったことは容易に想像がつきます。

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単なる小売りじゃないよ。

ある意味、後発となる小売りガリバーですが、新参者ならではの店舗開発が特徴の一つ。

軽自動車のお店、ファミリカーのお店、輸入車のお店と車種を特化させた店作りを行っています。

全ての車種を網羅した中古屋が多い中、車種を絞り込んだ店づくりは却って目立つし、お客としても非常にわかりやすい。

加えて、ショールームも従来の中古屋とは一線を画す店づくり。ある店舗では雑貨屋と見紛うほどのおしゃれなショールームをなっています。

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さらに先を行く取り組み

少子高齢化、若者のクルマ離れとクルマを取り巻く環境は厳しさを増すばかり。

買取、小売りと事業を拡大したものの、これだけでは食っていけない。と思ったのでしょう。カーシェアリングの台頭を見越した事業も展開し始めました。

仕組みは月々40000万円弱を支払えば、クルマを乗り換えることができるというもの。

最低数ヶ月は乗るものの、季節に応じて、ミニバンからオープンカーしてみたり、オープンカーからSUVに乗り換えてみたり、クルマ好きにはたまらないサービスを開始。

カーシェアリングともなれば、必要な時にだけ使うというクルマとの接し方も変わってくる。そのニーズを汲み取った事業です。

これであれば、在庫の有効活用ができますし、保有商品をムダに休ませることもない。

この果敢なチャレンジ精神に多く学ぶことがございました。