EVに力を入れていると思いきや
VWのディーゼル不正問題から、すっかり勢いをなくしたディーゼル車。代わって勢いを増したのがEVカー。各社が一斉に電気自動車に力を入れる様子を見て、本格的なEV時代の到来を感じました。
とは言っても、本格的に市場導入にするにはまだまだ先。VWの不正ですっかり信用を失ったディーゼル車は売れない。てな訳で、欧州では今、EVカー普及までのつなぎとしてHVに白羽の矢が立ち、にわかに売れつつあるという状況が生まれいてるのです。
爆売れトヨタ
自動車販売で世界シェアNO.1のトヨタですが、ディーゼル車の強い欧州ではなかなかシェアが伸ばせませんでした。
ところが時代はEV。やっぱり電気って環境負荷も少なくていいよねと見直されたのか、環境意識の高い欧州の人にとって、HVはありという意識が芽生えつつあります。
トヨタの2017年のHVの販売台数は、前年比38%増の約40万台とバカ売れ。
これは商売になるかもと思ったのでしょう。機を見るに敏な欧州メーカーは、早速追撃体制に。
部品メーカーと共同開発
ぶつからない車関連の部品を開発するコンチネンタル。行く行くは自動運転の主要サプライヤーになると思われますが、その前に自動車メーカーと共同でHVシステムを開発。
システムはかなり簡易的なもので、コストをさほどかけずに、かつ短期間でHV車を市場に導入できそうな感じ
あくまでEV普及のつなぎと割り切っている感じはしますが、とにかく市場導入して感触を試してみようと感じさせる姿勢は好感が持てます。
割り切りも大事
あくまでもEV普及までの繋ぎの技術と割り切っている所が潔い感じがします。
スターターとモーター、インバーター、電池を組み合わせた48Vシステム。トヨタのそれが500V以上の高電圧のHVということを考えると、手を抜き過ぎーと思いますが、燃費改善、低速域の加速補助など基本性能は備えています。
この簡易的なHVシステム、コンチネンタルに限らず、ボッシュ、三菱なども力を入れている様子。三菱は既にメルセデスベンツへの搭載が決まっています。
過去の技術に再び脚光
レコードやカセットが見直されるように、過去の技術が再び注目を浴びる。HVはアメリカのある州の環境対応車に入ることができず、ある意味、環境対応車として意味をなさなくなり、他の技術にシフトしていくかと思いきや、燃費という視点でみなおされているとうのが非常に面白く感じました。