スズキ、ヤマハ、マツダもか
日産、スバルで世間を騒がせた完成車検査がらみの不祥事。
この件を受けて、国交省より各メーカーに対して再度調べさせた所、スズキ、マツダ、ヤマハでも不祥事があったとのこと。
この3社では、データの改ざんはないと言われていますが、国交省のルールにのとった測定ではなかったことは事実。
今後改善されていくかとは思いますが、そもそもこの完成車検査をメーカーが国に変わってやるもの?という声も出ています。
そもそも完成検査とは
完成車検査とは、日本市場で売る車両に義務付けられた日本独自の制度。
車両を販売する時に、国交省に型式指定を申請します。この時、国交省が定めた各数値がクリアされていればOK。
それまでは国交省がしていましたが、あまりにの台数の多さに検査自体をメーカーに委託していたわけです。
が、この検査が現場に取ってはかなり負担になっているとか。
結構負担となっている完成検査
今回問題となった燃費、排ガスの試験では、回転するロールの上に車両をのせて、スピードの上げ下げをしながら数値を計測していきます。
その操作は人間がやるわけで、しかも習得するのに数ヶ月かかる。
ので、どうしてもばらつきが出てしまいます。
加えて、この試験はとてつもなく時間がかかる作業。マツダの場合、1日で測定できるのは3台。それを15人のスタッフで回しているというのだから、かなりの負担でしょう。
ちなみにトヨタ、ホンダではこの作業を既に自動化して対応しているので、ばらつきも少なく国交省の定めたルールにのとって測定できるようです。
所変わって海外で
ちなみに米国では州によって異なるものの、現地当局が車両を独自に検査、監視する方向を撮っているのでメーカーの負担もないわけです。
指摘が入った時は大変でしょうけど、その場合は再度はリコールになってしまうのでしょうか・・・
制度自体の見直しも必要?
といった具合に、国によってはメーカーによる完成車検査がない場合もあり、日本もこの制度自体の運用を考えていく必要があるのかなと。
そもそも日本のクルマづくりは工程ごとに品質を高めていくわけで、その工程ごとに厳しい検査を課してクリアしているわけです。
いくつもの関所を通過した言わば模範生が、晴れて完成車となるわけで、その生徒を検査して、測定値に届かないというのはレアケースなわけです。
ということもあり、大政奉還ではありませんが、検査作業を国交省に返して上げてもいいのではと思うんですよね。