キャッシュレス決済が一気に広がる中国
日本に比べキャッシュレス決済の普及が著しい中国。アリペイ、ウィーチャットなどは世界的にも有名なサービスで中国国民のほとんどは使っているのではないでしょうか。
これらのサービスが一気に広まったのもクレジットカードなどのキャッシュレス決済があまり進んでいなかったから。
日本に置き換えと、順序としては現金、クレジットカード、電子マネー、QR決済となりますが、中国ではクレジットカード、電子マネーを飛び越えてQR決済が一気に広がりを見せています。
これもクレジットカードや電子マネーがあまりに普及していなかったから。
このように本来の順序を踏まずして最新の技術に飛び級する現象がインドでも起きつつあります。
それがライドシェアやカーシェアリングなど所有から利用をメインとしたMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)です。
ライドシェアが一気に広まる予感
現地でライドシェアを展開するOla(オラ)やカーシェアリングを展開するDrivezy(ドライブジー)などは、将来の成長性を買われ、ソフトバンクなどから出資を受けていました。
他にもヒュンダイがインド向けのEV開発やインフラ構築で現地企業との協業を発表するなど、インド市場でのMaaS熱が高まっていることが伺えます。
クルマ所有の少なさが普及を後押し
そもそもインドでは、MaaSが普及する素地が整っている向きがあります。
人口13億人に対して、自家用車の普及率はわずか3%。
ライドシェアを運営するドライブジーでは、時間単位でのバイクやクルマを貸し出すサービスを始めえおり、利用者はわずか3ヶ月で3倍に増えたとのこと。
この勢いを加速させているのがライドシェアドライバーによるサービスの利用。彼らは、ドライブジーでクルマを借り、それでライドシェアのサービスを行っているというもの。
日本で言えばレンタカーを借りてタクシーの商売をするようなもの。さすがにその考えは思いつきませんでした。
技術の遅れは、むしろ良い方向に転ぶ?
これまでは生活水準の向上すると次なる技術への進歩を促すと見られていましたが、ITの進歩により、飛び級で新しい技術が他国よりも先に普及するという例が増えている感じがします。
逆に日本のように順序立てて進歩するとなると、色々な規制が足かせとなり、新技術の導入に二の足を踏む感じがしてなりません。
ライドシェアが日本でなかなか認められないのは、その最たる例かなと。
どこかガラケーを感じさせるところも・・・。