3つの呪縛から開放。復活を目指す日産

自動車業界

ゴーンさん後の日産

長らく日産の頂点に君臨していたゴーンさんが去ったはものの、問題は山積み状態。会社トップのスキャンダルで販売は低迷を続け、2020年には膨大な借金を計上することとなり、経営もガタ落ち。

とは言え、2022年には黒字化を達成し、積年の課題でもあったルノーとの対等な関係にも一定の目処がつきました。

黒字化達成、そしてルノーとの対等関係が実現するまで、中の人は相当苦労されていたようです。

ルノーとのアライアンス。中の人は相当苦労した様子

日産を苦しめた一つがアライアンス問題。シナジー効果を狙い、車台を共通化して生産コストを下げるというのはよく耳にする話ですが、技術者としては忸怩たる思いでしょう。

EV化に向けて、ルノーのシステムを使うことになった日産でしたが、日産には世界に誇るe-POWERシステムというものがあり、何で性能が劣るシステムを使わなきゃいけないと感じていたのではないでしょうか。

ルノーとの関係を改善したことで、これまでノートにしか採用していなかったe-POWERを水平拡大することとなり、EVの生産コストを劇的下げられるのではと期待されています。

台数を追い求める方針を撤回

続いて日産を苦しめていたのが台数至上主義。当時のゴーンさんの鶴の一声で、身の丈に合わない台数を目標に掲げました。その数750万台。けど販売台数は500万台弱。

これにより現場では、大幅な値引き合戦が横行し、ブランドイメージは大きく毀損していました。

この考えをあらため、利益重視に切り替え。まずは新興国向けのブランド、ダットサンを終了させ、新車開発に注力できる構築。

その後1年半で怒涛の新車発表を続け、12車種も投入しました。モデルサイクルが長かった日産の変化を象徴する出来事と言ってもいいでしょう。

現場も元気を取り戻し、さぞ活気づいたことでしょう。

社内文書からコミットメント

そして最後がコミットメントという必達目標。ゴーンさんがこの言葉を広めていったのではと思う位、この言葉はよく耳にしました。絶対に譲れないという意味も込められており、ノルマを抱えるサラリーマンにとっては戦々恐々だったことでしょう。

これにより、採算度外視の営業や品質不正なども起きちゃったことで、コミットメントという言葉を一切に使わないことに。行動方針の「日産ウェイ」ではコミットメントは使わず、お客様の事を常に考えるに切り替わったとか。

長く続き身体に染み付いた慣習なので、意識を変えるには相当時間がかかるとは思いますが、愚直に社内ミーティングをあらゆる場所で開き、意識改革に努めてるようです。

そうだったのか「やっちゃえ日産」

てなわけで、アライアンス、台数至上主義、コミットメントという3つの呪縛から開放された日産。

これまでは指示待ちだった文化が、自らが考え仕事の向き合う方向に向かっているようです。

そうゆう意味でいくと、ブランドスローガンの「やっちゃえ日産」は、中の人を鼓舞する意味も含まれているのかと思いました。

世間をわっと驚かせる消費者向けの「やっちゃえ日産」も今後期待します。

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