それぞれのEV化事情。ファンを大事にマツダ。

EV自動車業界

好調に映る昨今のマツダ

他チャネル化の失敗で一時は経営危機に瀕していたマツダですが、2000年初頭に発売されたアテンザの成功をきっかけに今に至るまで好調さをキープ。過去の停滞期を払拭するような勢いさえ感じます。

他社がEV化を進める中、内燃機関にこだわりスカイアクティブという素晴らしい燃費効率の高いエンジンを開発するなど、別の方向で脱炭素化を目指す姿勢は好感が持てます。

んで、2022年に発売されたFR方式のSUV、CX-60。納期が大幅後ろ倒しの中、きっちりとした生産体制で臨んだこともあり、納期も通常通り。爆発的なヒットを受け、相変わらずマツダは絶好調というのを印象づけました。

大型SUVのヒットが成否を握る。マツダのEV戦略

体力的に厳しいメーカーは他社と提携、協業することで莫大なEV開発費を低減。合従連衡が盛んに行われているのはもはや当たり前の光景。

なのに、マツダが選んだ道は自社開発。というのも、これまでの好調さを維持できたのも、ファンのおかげ。マツダの掲げる人馬一体に共感してくれた方々の期待に応えるには自社開発でしょうと言うわけです。

ので、当初2025年までにEV車を発売する目標を撤回。中途半端なEVを出すよりもじっくりと腰を据えてマツダらしいEVを開発することになりました。

ので、発売は2030年とさらに5年先延ばし。で、その間にEV開発費を捻出していこうということで、その原資を大型SUVに託すという賭けに出ました。

大型SUV戦略、ラージ商品群

大型SUV市場でも、テスラや欧州の自動車メーカーではEVは既に発売されていますが、この市場にガソリン車で勝負に出るというもの。

好調な出だしを切ったCX-60に続き、この先も4車種発売されます。彼らを総称してラージ商品群と呼んでいるようですが、ある意味、2030年EV発売までのつなぎという見方もできます。

この期間にじっくりとEV用のプラットフォーム開発に向き合い、んで、開発費を稼ぐ。

国内では納期遅れや円安などもあり、これらのSUVの人気は高くきっちりと販売計画の目処は立つものの、大市場の欧州で勝負できるかが問題。

環境意識の高い欧州の消費者に、ガソリン車が受け入れられるかは微妙な感じがします。

まとめ。マツダのEV戦略。第二のロータリーエンジン

世間がEVで騒いでいる中、流行りに乗っておくというスタンスではなく、マツダらしいEVを開発するというスタンスは好感が持てます。

熱烈なファンが多いのも、ユーザーを大事にするメーカーの姿勢に共感してくれているからでしょう。

ロータリーエンジンのような唯一無二なEVを期待する声もあることでしょう。

EVが普及し、どのメーカーも一緒でつまらない。となった時にマツダを選んでもらう。そんなかなり先の先を見据えたEV開発とも捉えられます。

とにもかくにもマツダのEV開発から目が離せません。

タイトルとURLをコピーしました