対前年比9割減?ってマジかよ。
ウル覚えですいません。先日新聞の見出しで日産の業績が対前年比9割減という衝撃的な内容を目にしました。
今になってゴーンさんの存在の大きさを知りました。
トップダウン、権力集中はよろしくないとゴーンさん逮捕以降、手のひらを返したうようにゴーン叩きをするマスコミに辟易しますが、何だかんだ言ってもゴーンさんが日産に残した功績は素直に認めれるべきでは?と思うんっですよね。
ゴーンさんが去ったことが要因?
と思っていましたが、業績不振の要因はトップ不在のものではなく、これまでの日産が販売戦略に問題があったようで・・・
過剰なインセンティブが仇に
自動車会社は、ディーラーに対して販売奨励金というものを支給するわけです。
これが現場では、値引きの原資として使われるわけですが、このさじかげんを間違えるととんでもないことが起きます。
まずクルマの価値がどんどん下がってしまう。まるでセール品しか売れないアパレル業界ですね。
それと現場が、値引きに頼りっきりになり、販売スキルがどんどん落ちていく。値引きしますよの一声で商売が成立する。
こんな楽な商売はありません。
時価総額でスバルに抜かれる
日産の業績をこれまで支えてきた北米市場。好調さの要因は、この販売奨励金にありました。
他者に比べ金額も高めで、値引き額においてはかなりの競争力があった。ので、他社にくらべ優位性を維持できたわけです。
が、商品そのものの魅力が目減りするという危険もはらんでおり、一旦これが進むとクルマが全く売れなくなる。
ので、日産は販売奨励金の支給を絞ったのですが、これが仇となり北米市場でクルマが全く売れないという状況に陥り、前代未聞の対前年比9割減という許しがたい結果を招くこととなったのです。
これまでの難局打開はゴーンさん頼みだったけど。
結果、株価もただ滑り。時価総額では規模では勝るスバルに抜かれるという事態に陥りました。
ゴーンさん就任時は、日産は経営の危機に瀕死、そこから奇跡的な復活を遂げました。
リーマン・ショック後の難局もこれまたゴーンさんによる手腕がものを言い、この危機を乗り越えていきました。
が、今回の業績不振からの脱却では、ゴーンさんはいない。合議制による経営体制に舵を切った日産ですが、果たしてこの難局を打破できるのか。
スピードが命と思いますので、こうゆう時こそトップダウンで強いリーダーシップを発揮できるゴーンさんタイプの人に任せた方が良いと思うのですが・・・。
と素人ながらそう思った次第です。