EV普及をさらに加速。中国
EV市場で世界トップを行くと言っても良い中国市場。2035年には新車販売全てをハイブリッド車やEVにするという計画を発表しました。
この計画を受け、さらにEVへの普及が加速することでしょう。
EVの肝となるバッテリー
EVカーの心臓部とも言えるバッテリー。パソコンで言えばCPUと言ったところでしょう。
テスラーがバッテリー製造に必要な素材を抑えにいくなど、その重要性は益々高まるばかり。
本来は部品会社に委託するところ、完成車メーカーが内製化するというのはガソリン車でもありましたが、バッテリーにおいてもテスラーに続き他メーカーでもこの手の動きが出てくることが予想されます。
バッテリーにも種類は色々
一口にバッテリーと言っても大きく分けると2つあり、ハイブリッド用の高出力タイプとEV用の大容量タイプの2つがあります。
ちなみに前者のタイプでは、日本企業が50%弱のシェア。後者となると中国のCATLがトップシェアで約20%、次いでパナソニックが続きます。
こうして見ると、日本勢の頑張りが見てとれますが、大容量タイプではさらに日本勢のシェアアップが期待できます。
トヨタ・パナソニック連合の動く
トヨタとパナソニックの共同出資会社、プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPE)は、大胆なコスト低減を目標とした構造改革プランを発表しました。
現在ではハイブリット車用の高出力タイプでトップシェアなものの、大容量タイプではわずか3%。
今後伸びていくEV用ではイマイチ力を発揮できていない。ので、今回大胆なテコ入れとあいなったわけです。
肝は共用化。
これまでは車種ごとに専用設計の電池を開発。これがコストアップの要因だったということで、汎用的な電池の開発を推し進めるとか。
これにより、製造設備を簡素化したり、工期の短縮化が図れる模様。
クルマの世界でも共用化ということで、残念がるファン層はいました。走るの質が均一化して面白みがないなど。
確かポルシェのボクスターが出始めの頃、911の部品をほぼほぼ流用でファンをがっかりさせたなんて話がありました。
が、今回のそれはバッテリーであり、エモーショナルな要素はほぼゼロ。むしろ航続距離が伸びるともなれば大歓迎でしょう。
バッテリー覇権争い
現状では、コスト面において中国のCATLが独走状態。これがデファクトスタンダードともなれば日本においては大問題
とりあえずパナソニックが追走しているので何とかぶっちぎりの独走はない。
PPEが力をつけてくれれば、日本にとってもたのもしい存在となることでしょう。
とにかく次世代カーの中でも、日本の存在を高めていってほしいと思った次第です。