ライドシェアが幅を利かせてはいるけど
ウーバーなどの新興勢力の台頭で脅かされているタクシー業界。と思っていましたが、最近のタクシー業界は時代にフィットしたサービスをきっちりと提供しており、まだまだ現役といった感じ。
移動手段の道具としてまだまだその座は渡さないよという気概を感じます。
旗振り役はJapan Taxi
Japan Taxiが展開するタクシー配車アプリ。2011年にサービス提供を始めました。元々は自社の日本交通だけだったものを競合他社にも開放しているのがミソ。今では47都道府県に展開し、加盟者数は862社。これも、座して待つのではなく、Japan Taxiの社長自ら地方のタクシー会社に出向き参加お願いしたというよですから、凄いことです。
それでも現在の配車台数7万台には納得いっていない模様。
現在、法人タクシーが全国で19万代、個人タクシーが3万5000台。全体で見ると22万台あり、やっと3分の1に達したようで、これを7-8割まで引き上げたいとのこと。
ちなみに都内の限れば、約7割が配車アプリ経由。そう考えると7-8割もそう遠い未来の話ではないかなと。
タクシーを呼ぶのに電話ではなく、アプリが当たり前になる日が近づいている印象を受けました
タクシーは情報の宝庫
タクシーに最近必ずと言っていいほど装着されているドライブレコーダー。
元々は事故などの証拠映像やマナーの悪いお客様チェック用として使用されていました。
が、ネットとクルマがネットで繋がる時代を迎え、この映像が新たな価値を生み出すことに着目。
特にリアルタイム情報という点では、ツィッターにも優るとも劣らない利便性を発揮します。
市街地の渋滞情報はもちろんですが、局所的に起きるゲリラ豪雨の情報なんかもタクシーならば簡単。
他にも電車の突然の遅れなどにもタクシーは使えます。
配車アプリでライドシェアに対抗
仮に配車アプリが使えるタクシー全てにドライブレコーダーが装着されたらどうなるでしょう。現時点でも7万台。それらから日々送られてくるデータをAIで解析する仕組みを構築できれば、様々な情報を提供する情報インフラとして機能をもたせることができるかなと。
ライドシェアはこの点は不利。そのほとんどが個人事業主なので情報の集約化がなかなか難しい。
あくまでも移動の道具という範囲内でしかサービスを提供できない気がします。
配車アプリが次代のタクシー業界の扉を開く。というのはちょっと大げさですが、業態が変容していくことはありえるでしょうね。