我が世の春も終焉?「自動車業界」

世界各地で販売が芳しくないよ

日本車メーカーにとって稼ぎ頭とも言えるアメリカ市場で異変が。何と2019年1-7月まで7ヶ月連続で前年割れ

加えて世界販売台数第一位の中国市場でも2019年1-6月実績は前年同期比12.4%減の1232万台。

2大市場が、2019年になって勢いを失っていることが伺えます。

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新興国もイマイチ

スズキがシェア1位のインドもこれまた絶不調。前年に比べて20.2%減となり、19年4-6月の連結営業利益は前年同期比46%減に。

こうして見ると全世界で自動車が売れなくなってきていることが伺えます。

内装,クルマ

円高でさらに追い打ちも

米中の貿易摩擦に依る所が大きい円高。トランプ大統領が9月に実施する予定の第4弾となる中国への制裁措置が発表されると、中国経済の失速を予想したのか、これが安全資産と目される円買いに拍車をかけ、1ドル105円台に。

アベノミクス前のあの暗黒時代の再来を思い出してしまいます。

当時は行き過ぎた円高に自動車各社は国内生産を諦め海外にシフトする動きが目立ちました。

その教訓からか想定の為替レートを確か110円にしていたのですが、それをも下回る結果となり、また海外シフトが加速するのではと不安でなりません。

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変化に敏。

米中の貿易摩擦、円高へのシフトなどの変化に素早く反応したのがトヨタ

2020年3月期の連結営業利益を下方修正し、想定レートを106円に設定。

これにより営業利益見通しは1800億円押し下げるというのですから、円高の怖さをあらためて実感しました。

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他社は静観?

トヨタは欧米の販売が絶好調なため、アナリストの間では収益拡大が期待できるという声もあり、その中での決断は、奢らない企業姿勢が垣間見えて好感が持てます。

優等生のトヨタが、現状をかなり厳しく見積もっているので、他のメーカーも下方修正するかと思いきいや静観の構え。為替レートもこれまで通りでしばらくは様子見なのでしょう。

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経済環境はさらに厳しく

国内に目を転じれば、消費増税が控え販売台数の失速は素人でも分かる話。

中国においては元安が加速しており、この先も暗いお話ばかり。

そろそろウチも下方修正を発表するかと重い腰を上げるメーカーも出てくることでしょう。

振り返って見れば2013年から多少の減速はあったものの、日本の自動車メーカーは我が世の春を謳歌していた気がします。

そう考えると向こう5年は停滞期となるんでしょうか。5年周期で好景気、不景気のサイクルみたいなものがあるのかなと思った次第です。