クルマ自販機の仕組み
ボタンを押せば好みのクルマがガチャンと出てくる。まるでこち亀のような事が米国で実際に起きているとのこと。
ガラス張りの駐車場、お台場のメガウェブみたいなものでしょうか。外からはガラス張りの塔の中にクルマが陳列されているイメージ
で、コインと呼ばれる独自に作られた通貨をお金の挿入口に入れると、目的の車両が階下まで降りてきて晴れてご対面といった感じでしょう。
飲料水を買う手軽さでクルマが買えちゃう。ネタ的には十分SNSでも受ける内容であり、インスタ映えするということで20-30代のミレニアム層の受けは良いとのこと。
まぁ、これも運営会社は折込済み。SNSでユーザーが広告塔に取って代わり、勝手に拡散してもらう。
よくできた仕組みだと思います。
ローンの仕組みが秀逸
クルマ購入の際についてまわるのがローン支払い。
一括なんぞは夢のまた夢。ローン支払いに頼らざるを得ないわけですが、与信審査で結構時間がかかるというのがネック
その点もきっちりケアしているのがさすがといった感じ。
同社独自の与信プログラムで、頭金から月額の支払額を弾き出してくれるというもの。
ここまでに要する時間は何とたったの10分。
ローン組みの点でも手軽さを導入した所が同社の強みと言えます。
他社のローンも対象としていますが、7-8割方のユーザーは同社のローンを利用されるとのことで、誰しも手軽さを求めているのがわかります。
業績が上り調子
ちなみに、このクルマ自販機を運営してるのがオンライン中古車ディーラーのカーバナという会社。2012年創業と新興企業のようです。
後発組だけに他社とは異なる視点を持たないと勝ち抜いていけないと踏み、クルマ自販機を導入したのでしょう。
この狙いが見事にはまったのか、19年1-3月期の業績は対前年比で99%増というとんでもない売上を記録し、今後もさらに伸びていく感じがします。
一物一価の中古車だけれど
新車と違い、個体差のある中古車。一物一価とも言われ、目利きの能力が問われるもの。
査定した人によって数十万円の開きが出るのも、人によって評価がまちまちだから
とは言え、平準化に向けて各社査定にはかなり力を入れているようですが、その究極の形が、このクルマ自販機なんでしょうね。
恐らく査定の仕組みにもAIなどを導入して下取りしたら即小売という仕組みができているかもしれません。
ユーザーからの下取りもマニュアル化されていることでしょう。
そろそろ日本にもクルマ自販機が必要ではと思った次第です。