昔は珍しかったけど・・・
20数年前、広尾のお蕎麦屋さんでの話。店先に灰皿が設置され、おやっと思いましたが、店内に入って全面禁止であることを知り驚いたのは覚えています。
当時は、どのお店も喫煙可がメイン。禁煙席はと言えば狭いフロアに押し込まれ、日陰の存在でした。
それが今では立場が逆転。喫煙席は窓つきで完全に隔離され、悪者扱い。
それならまだましで、店内に喫煙席すらないお店が増えています。喫煙者としては席でタバコを吸えず外に出てなくてはならないという始末。
今は各店舗ごとの決まりごととして、店内喫煙がなされていますが、これがお国からの決め事としてなるかもしれないとのこと。
しかもこのルールに反すれば罰則もあり得るというのですから外食産業としても痛いところです。
契機は2020年のオリンピック
オリンピックともなれば全世界から人が集まります。んで、受動喫煙のない国を謳うためにも必要だとか。
ちなみに近年のオリンピック開催国では、このような措置を取っているというのですから、日本もそのルールに従うしかありません。
負担はお店持ち
では、店内喫煙禁止となった場合、店側の対応はどうするか。
全席禁煙席にするか、喫煙ルームを店内に設ける。職場にあるような換気扇のついた例のボックスです。
前者であれば、さほど設備投資はかさみませんが、問題は後者。この喫煙ルームを設置するとなると数百万円のお金が吹っ飛ぶという計算。
零細の多い外食産業
日本資本金別外食産業を見ると、8割が個人経営で半数以上が資本金500万円未満が占めます。
というわけで、とてもじゃないけど喫煙ルームの設置は無理な話。となるとお店の入り口に灰皿を置いてなんてお店が増えるかと思います。
ただそれよりも深刻なのが、客離れです。
売上ダウン必至
ある居酒屋では、全席禁煙席とした所、売上が2割もダウンしたとか。
団体客の予約も全席禁煙を伝えたところ、キャンセルになったという話も聞きます。
お酒の時のタバコはうまい。これがないとなると喫煙者としては楽しみが半減してしまう。
そう思う方が多いのでしょう。
マクドナルドは影響なし
全席禁煙にしても、売上ダウンを逃れたのがマクドナルド。当初客数減が不安視されていましたが、ところがどっこい。
タバコを嫌う層の来店が逆に増え、客数の大幅減にいたりませんでした。
お酒を扱わないため、居酒屋ほど影響は少なかったのでしょう。
五輪後は戻るの?
法案が成立するは微妙ですが、仮に成立となっても、五輪後には規制が緩むことを切に願います。