外食産業は総じて売上減
すかいらーくの4-5月の前年同月比が約50%減、ハイディ日高も同様の結果となり、ファミレスや定食屋業態はコロナ禍でかなり苦戦を強いられています。
一方、ファーストフード店はドライブスルーなどもあり、ファミレスなどに比べるとダメージは低く、すき家で約10%、松屋で約20%減に留まった模様。
総じて外食産業は、コロナ禍でかなり厳しい状況に追い込まれましたが、マクドナルドだけは別。この状況において対前年比プラスを維持しています。
5月は約15%増。マクドナルド
外出自粛中、店内飲食を中止したにもかかわらず4月は約7%、5月は約15%アップと2ヶ月連続でプラス。
食肉問題で大きくブランドが毀損されたものの、2015年から復活の道を歩みはじめ、既存店売上で対前年を落としたのは1回だけ。
復調の勢いは留まることを知らないといった感じがします。
ドライブスルーが貢献
店内飲食を中止したにも関わらず、売上を伸ばした理由としては、ドライブスルーの存在が挙げられます。
1977年にサービスが始まり、今では2900店舗中、約半分の1500店舗に導入されており、ドライブスルーと言えばマクドナルドというイメージが定着しているほど。
コロナ禍では、ドライブスルー客が激増し、渋滞を引き起こすまでに。
加えて店内飲食と異なり、家族で利用するケースが多かったのか、まとめ買いが増えて客単価が上げ上げ上げ状態。4月は約30%増、5月が約50%増。
ちなみに僕がいつも利用している際は、だいたい600円前後。ので、これが900円となるわけで、家族利用が増えたというのはわかる気がします。
新サービス、パーク&ゴーを試したい
コロナ禍対策として、ドライブスルーの他にも、ウーバーイーツなどの他社の宅配サービスも使ったのも売上高アップの理由の一つ。
さらに新サービスのパーク&ゴーがこれまたすごい。ウォールマートの取り置きサービスのように、スマホでメニューを注文して決済を済ませられるもので、店舗の所定の駐車場に止めておけば、スタッフがクルマまでメニューを持ってきてくれるというもの。
これは客にとってもお店にとっても、ありがたいサービスと言えます。
客にしてみれば、お店に向いながら、事を済ませておけば店舗につく頃にはドライブスルーの渋滞の列に並ぶ事なく商品を受け取れます。
お店にとってはドライブスルー以外でも商品の引き渡し、決済ができる場が増えたことになる。ある意味、ドライブスルーを複数持つことににもつながるかなと。
外食産業のニューノーマルの形か
といった具合に、テイクアウトといとくくりに言っても、宅配、取り置き、ドライブスルーとサービスによってその特性は異なり、これをうまく利用することがニューノーマルにおける成功の秘訣かと。
色々と勉強させられました。