テスラとの提携でこれはと思ったけど
テスラとの共同で建設されたメガファクトリーの話を聞いた時は、これでパナソニックの車載用電池は安泰と思いました。
テスラと言えば電気自動車では世界的に見ても最も先を行く企業ですし、そのテスラが普及モデルを発売することで、さらに電気自動車市場は盛り上がり、パナソニックもウハウハ状態になると。
ところが、どうでしょう、期待されたモデル3の生産は滞り未だに解決策が出ていない状態。当然、計画していた台数を捌けることもなくパナソニックも大きな被害を被っているのが現状です。
テスラと共倒れなんてことにならないといいのですが・・・
伏兵現わる。中国の新興企業
電気自動車用電池市場ではシェアトップのパナソニックでしたが、2018年にはその座から引き落とされる可能性が高いとか。
パナソニックに変わって首位に立つと予想されているのが中国の新興企業CATL。
設立は2011年とまだ10年にも満たない会社。元々はTDK傘下の電池メーカーから車載部門が分離独立して誕生した会社です。なので、電池開発においては、それなりの経験とノウハウを持ち合わせてはいます。
とは言うもののわずか8年でどのようにして世界シェアトップになったのか。それは中国の国策に依る所が大きい。中国国内で生産される電気自動車には中国産の電池を使いなさいと。てなわけで、欧州メーカーやら北米メーカーは必然的にCATLより調達せざるを得ないわけです。
さらにパナソニックにとっては困ったことも。CATLが中国国内から海外にも工場建設に乗り出し、本格的な世界進出を進めているというもの。
中国政府もそれまで優遇していた電気自動車に対する補助金の絞り込みを進めていることから、この先中国だけでは飯は食っていけないとでも思ったのでしょう。
原材料獲得も大変だよ
原材料確保もこれも悩みの種のひとつ。一昔前に起きたレアアース問題が再燃する可能性もあります。
リチウム資源が豊富な中国が締め付けを行ったおかげで資源高が起きましたね。
けど、その中国でさえも枯渇気味なのか、ある中国自動車メーカーは資源供給を海外にも求めて、採掘事業に乗り出しています。
日本勢も商社経由で資源確保に乗り出しており、今後、原材料確保の激しいバトルが起きる可能性が高いですね。
日本勢には頑張って欲しい。
半導体や液晶のように、それまで世界NO.1だった技術が他の国に追い抜かれてしまうという苦い過去がある日本。
車載用電池においても起きてしまうのか・・・。ぜひともパナソニックは頑張って欲しいです。