今更感のあるレンタルチャリ参入
都内では最近よく目にするドコモのレンタルチャリ。知り合いでもこのサービスがいるほどかなり身近な感じがしてきました。
利用者の声を聞けばとにかく便利。これまで徒歩では遠いけど電車を使うほどではない距離を埋めてくれるとのことで、時間短縮にもなるし、会社に戻ってからの疲れも少ないとのこと。
お隣の中国で爆発的にヒットしたレンタルチャンチャリ。本家では競合激しく儲けている会社は限られているとの声も聞くし、事業としてかなり厳しく映ります。その中で、ドコモは成功しているようにも見えます。
そんなほぼほぼドコモ独占市場とも見えるレンタルチャリ市場にパナソニックが参入するという話を聞きビックリ
儲けにシビアな会社なのに、どうして?と僕には映ります。
さらに追い打ち。自転車販売台数減
一方の利用ではなく所有側の販売台数に目を転じるとこれまた厳しい状況で、2018年の販売台数は前年から8%減の約700万台
っていうことは、販売が伸び悩む中で、よりお客との接点を持とうとレンタル事業に進出したかにも見えます。
ママチャリ電動化は期待の星
というのも、全体では減少傾向にあるものの、電動自転車だけを見れば毎年増加傾向にあるとのことで、パナソニックはこの市場で約4割のシェアを握っています。
その需要を支えているのが子育て中のママさん。確かにここ最近、よく目にするちょっとローダウン風のチャリです。
車輪は小さく、全体的に間延びした感じのフォルムでこれまでの自転車とちょっと雰囲気が異なるあのチャリです。
子供の送り迎い、買い物など使用者の声に耳を傾けて作ると、あれが正解のカタチなんでしょうね。
ビッグデータに活用の深謀遠慮
このヒットを受けて、パパさん向け、ロードバイクなどにの電動化を進め自転車販売台数の底上げを狙っていく戦略なのかなと。
そのためにも電動チャリのメリットをレンタルチャリを通じて知ってもらい、購買に結びつけよう
と、素人は考えちゃいますが、パナソニックはもっと先を見ているようで、走行データを記録してデータを収集して、運用面にも活用していくというのが狙いだそうです。ある意味、自転車の運行管理とでもいいましょうかね。
これってMaaSの一環かも
先にトヨタとパナソニックが提携して住宅関連の会社が立ち上げました。住宅1本ではなくクルマというピースも巻き込んで暮らしをデザインをしていくというもの。
そこにチャリも加えれば、より暮らしは便利でらくになるんでしょう。
凄まじしい深謀遠慮を見た気がします。