創業家トップ逮捕で激震?
先日、サムスン電子のトップ、イ・ジェヨン副会長が贈賄容疑で逮捕され、日本でも大きく報じられました。
トップ逮捕で、どうなるサムスン?と思った人も多いはず。
かくゆう自分もそう。てなわけで、サムスン電子についてとりあえずまとめてみました。
トヨタの越える売上高
日本電気業界が白旗を挙げるほど圧倒的な強さを誇るグローバル企業、サムスン。
2016年12月期の売上高は約20兆円。営業利益は約3兆円。
日本が誇るグローバル企業のトヨタをも凌ぐ収益性なのですから、その圧倒的な強さのほどが伺えます。
これも深夜残業もいとわない猛烈社員のおかげなのでしょう。
中の状況は?
そんなサムスン帝国に、突然訪れたトップの逮捕劇ですが、中の人はいたって冷静。
社内向けアナウンスでも、『大したことはないので、皆通常どおり、仕事をこなしてください』の短い案内のみ。
そんなことを気にしているよりも目の前の仕事に追われて、それどころではないのでしょう。
またトップ逮捕で、今後の経営に影響するのでは?という声もありますが、現在、サムスンでは事業部制をしいており、権限は事業部トップに委ねられているとか。
ので、短期的には、さほど影響がないとも言われています。
とは言うものの、今のサムスンは問題山積み。これをどう処理していくかが、問題でしょう。
ギャラクシーS7の発火問題
スマホ世界では圧倒的なシェアを誇っていましたが、中国市場ではそれまでトップだったものの国産メーカーの猛追に会い、トップ5入りをのがしました。
インド市場でも同様で、2016年10月-12月のアジア・太平洋地域のシェアは1位から5位にダウン。
これも発火事件が少なからず影響しているかもしれません。
ブランド調査でも大きく順位を下げるし、スマホ事業の凋落が甚だしい状況です。
液晶テレビ分野でも苦難
液晶分野でも圧倒的な強さを誇っていましたが、調達先のホンハイが供給をストップしちゃうし、10年連続で気づいた世界シェア1位にも黄色信号が灯り始めています。
国内の意識にも変調が
韓国内では、サムスンをはじめとするヒュンダイ、ロッテなど財閥系が力を持っているのは確か。
なので、財閥系企業に就職するとしなとでは、その後生活が大きく変わるとも。
なので、親御さんは子供の将来を思い、必至になって教育熱心になって、いい大学、いい会社へと二人三脚で頑張るわけです。
トップ逮捕を受けて、財閥系に批判的な声がチラホラ散見されるようになりましたが、とは言っても、やっぱり子供には財閥系に就職してもらいたいとのこと。
国内からも見放されたら、サムスンもほんとに正念場を迎えたとした思いませんね。
がんばれサムスン!