シェア重視。利益軽視のツケ。

遠い昔に聞いた話ですあ・・・

今から20年前位の話ですが、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったファミリーカーがありました。当然、オートバックスやホームセンターも関連商材がバカ売れかと思いきや一部の商材ではなんと赤字。その商品とはタイヤ。ファミリーカーのタイヤと言っても4本まとめれば結構いい金額になるんですが、売れば売るほど赤字が増えるという、当時の自分では何とも理解しがたい話に映りましたが、今考えるにシェア重視で利益は後からついてくる的な考えだったのでしょう。

話は長くなりましたが、今回はそんな話に似たことが記事になっていたので紹介します。

当事者は東芝。製品はLED

現在有望な市場と目されているLED照明市場。照明器具市場では金額ベースで40%に達し、2020年には金額ベースで60%、数量ベースで70%に登ると予測されています。加えて海外ではLED照明はほとんど普及しておらずまったくの未開拓地。そう考えると、どうして東芝が、このオイシイ事業を切り捨てたのか。

理由は簡単。赤字だからです。これから再建に向けてリストラの大嵐が吹くことは必死。赤字事業がまずその犠牲になった格好です。

きっかけはアイリスオオヤマ

LED照明市場は、1位のパナソニック、2位の東芝で圧倒的なシェアを握っていたようですが、そこにアイリスオオヤマが参入。価格も当時4000円近かったものが、破格の2980円。大成功を収めました。アイリスオオヤマも大手さんはすぐに追いつくのは無理だろうと高をくくっていました。

人件費や研究開発費などのコストを抱える大手では無理だろうと。が、しばらくするとパナソニック、東芝もアイリスオオヤマの価格下回る値段で対抗。が、これが東芝のLED事業の終わりの始まりだったのです。

アイリスオオヤマを下回る金額は、そもそも赤字。シェア2位でも赤字が雪だるま式に増えるのであれば撤退しなければならないのもわかります。

シェア重視の慣習

どの業界にも通じますが、この東芝の件も、とにかくシェアを確保しましょう。利益は市場を制圧してから的な考えがあったのだと思います。となると、シェアを上げるために、もっと安くする。ってなると一方では赤字がドンドン膨らんでいく。そんな悲劇的状況が起きていたと察しが付きます。

「他社も赤字ですから、ウチも・・・」なんて言葉がまかり通っていたなんて物騒な噂話も・・・

再建に向けて、シェアから利益重視に転換していくんでしょうね・・・