日本のエネルギー問題は第二次世界大戦から
資源の少ない日本にとってエネルギーの枯渇は経済活動を停止させるようなものです。
第二次世界大戦も見方によってはエネルギー戦争という面も持ちます。アメリカが原油を禁止したことでエネルギー獲得を目指して東南アジアの攻略に出ました。
それほどまでにエネルギー問題とは国とっては最重要課題とも言えます。
中曽根さんはエネルギー問題に真摯に向き合う
戦時中に日本軍で働いていた中曽根さんは、日本のエネルギー問題を憂いていた一人。
将来的にもエネルギーで外交上不利になるのも耐えられないし、経済を成長させていてくにも手をつけないわけにもいかない
てなわけで、原子力推進に力を注いできたという背景があります。
原子力に変わるエネルギー開発が喫緊の課題
先の震災で原子力の安全神話は崩壊。日本が頼ったのは石炭火力でしたが、これもまた脱炭素社会の声が高まるにつれて次なるエネルギーの必要性が叫ばれています
震災後に政府の後押しなどもあり太陽子発電が普及したり、風力発電に力をいれたり、そして今、水素エネルギーが注目を集めています。
技術では世界に先んじているけど
水素エネルギー分野の技術力では日本は世界に比べると一歩リードしているとか。川崎重工業は世界初の液化水素運搬船を開発。千代田化工建設は水素トルエンに混ぜて常温常圧の液体として運ぶ技術をいかしたり、三菱商事はオランダで水素供給網の構築に乗り出しました。
そして最近何かと話題のトヨタの水素エンジン。従来の燃料電池車と異なり、水素そのものをエネルギーとして使うもの。これまでの内燃機関の構造をそのっまま利用できるということで大きな話題を呼びました。
このように優れた技術力を持つ日本の水素関連技術ですが、商売ともなるとこれがどうも・・・
太陽光発電システムも日本は世界をリードしていたのに、普及速度で行けば海外の後塵を拝する状況。先行者利益を享受できない残念な結果に終わっているのです。
ジリジリと差を縮める海外勢
水素ガス製造では欧州の産業ガス大手がおり、製造時に二酸化炭素を出さないグリーン水素の製造装置をシーメンスが開発していたり、中国では国有の中国石油化工が水素ステーションを2025年までに1000箇所設置する計画を打ち出しました。
どうなる日本の水素エネルギー
太陽光発電の二の舞にならないためにも、商売に結びつける策を早急にすすめていかないと厳しいかなと。
水素ステーションの普及もその一つでしょうし、とにもかくにも国と民間がガッチリタッグを組んで事に当たる必要があるのかなと思います。
エネルギー枯渇で右往左往するのを回避するためにも早めの対応が今求められています。