ちょいと事情が異なる中国の住宅メーカーの参入法

中国住宅・不動産

土地は国のもの。

日本と異なり、中国の場合、土地は国有。なので、都市開発で強引な撤去を強いるのをよくニュースで見る光景。なので、住宅メーカーもなかなか参入しにくい。土地付の建売住宅はまずムリ。ってなると、土地と建物が別々の注文住宅になるわけだけど、それでも参入するのは難しい

中国

救いはデベロッパー

デベロッパーを直訳すると、「開発する人」。例えば三菱地所みたいに不動産業もしつつ、大規模な開発も手がけるような企業。そこと手を組むことで、中国市場参入への道が開けるというもの。

デベロッパーは国から土地を買って、そこに住宅を建設。その住宅建設に必要な部材を供給することで、参入を果たすというもの。

大和ハウスの部材供給

国内企業では大和ハウスが、大手デベロッパーと組み、柱や梁などの部材を供給。最大の強みは短納期。デベロッパーとして早く建屋を立てたい。中国国内の部材だと完成までに半年近くかかるのに、大和ハウスのそれを使えば45日という圧倒的な短納期を実現できる。ということで、中国の大手デベロッパーからの注文が増えているとのこと。

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部材は現地生産

大和ハウスの供給する部材は、日本からの輸出ではなく、中国で生産されたもの。参入の壁として、地場企業との提携も不可欠。提携先側の持つデベロッパー向けにも販売でき、販路確保の時間を買うこともできる訳。

ビジネス

ユニット工法のなせる技

住宅の輸出が盛んなのは、ひとえにユニット工法におうところが大きい。完成モノを輸出するとなると、そりゃー輸送費もバカにならないだろうし、難題山積み。中国の部材供給もユニット工法ならではと言える。

となると、完成モノではなく、パーツを現地で生産して、現地で組み立てるということをすれば内需と呼ばれる産業も海外で稼ぐチャンスがあるのではと思う。

日経ビジネス NO.1779より

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