インド最大手のホテル会社
インドでは最大手のホテル運用会社OYOが日本に上陸しました。
ホテルの従業員に合わずしてスマホでピッとすればお部屋に入室できる等のサービスが受け、世界的に成功を収めています。
ので、成功ネタを日本にも持ち込んでホテル運営を始めるのかと思いきや、さにあらず。本業からちょいと外れた賃貸のシェアリングサービスというものでサービスを開始しました。
というのも、日本の法律上、旅館業法では適切な鍵の受け渡しが必要とされているため、このサービスが使えないという事情も影響しているかもしれません。
問
賃貸のシェアリングサービス
賃貸シェアリングサービスとは、マンスリーマンションのように長期的にお部屋を貸し出すサービス
サービス発表開始時点で、既に都内に1000室以上を確保し、約1万人が登録しているとのことで幸先の良いスタートを切りました。
お値段は周辺の家賃相場よりちょいと高めの設定ながらカーシェアリング、コワーキングスペース、家具家電レンタルなどの特典付。これらを1ヶ月無料で使えるとのこと。
そう考えると、コスパに優れたサービスにも見えますね。
マンスリーマンションとの違い
マンスリーマンションとの違いは、これらの特典の多さにもありますが、大きな違いは借りられるお部屋が、マンションのお部屋である点。
あるオーナーさんが所有するマンションを短期的に貸し出す。その運用をOYOが請け負うというもの。
オーナーさんにとっては空室は死活問題になるので、借りてくれる人を連れてきてくれるのはありがたい話。
OYOにとっても品揃えが増えるというメリットもあり、双方の利害が一致したビジネスモデルにも見えます。
スルガ銀行を思い出しちゃう
が、この点の商売で気になるのが将来的にオーナーさんが損を被らないかという点。
サブリースというこの商売、最初こそ家賃保証しますよと言っておきながら、家賃収入が減っていくと保証料の減額を迫られたりして、オーナーさんとの間でトラブルが続出し、社会問題となりました。
スルガ銀行もオーナさんの預金を水増しして、不正に融資を引き出して問題になったという点でも社会の注目を集めました。
定着するか。新サービス
OYOもその点は織り込み済み。オーナーさんが安心してお部屋を貸し出せるように短期での家賃保証形態を取っているため、家賃減額という不安もありません。
オーナーさんにしてみれば短期の賃貸契約を結び続けられることができれば、借金だけが残るというリスクも軽減されることでしょう。
OYOにしてみれば、短期家賃保証契約だけに、賃貸料は他に比べると若干高めに設定しなければならず、この点が受け入れられらば商売として浸透していき、他のプレーヤーも参入していくことでしょう。
この新サービスが定着すれば日本における新たな住居文化が花開くのではと思いました。