C Chanelとは
2015年に登場したC Chanel。あのLINEの生みの親、森川氏が立ち上げたサービスということで、当初は話題になりました。
ファッション系の動画を中心にした若い女性にフォーカス。雑誌とのタイアップも目を引き幸先良いスタートを切りました。
近年では、コスメの他に料理動画なども取扱い、さらに勢いを増した感じがします。
IGTVが勝機
そんなC Chanelの追い風となるのが、インスタグラムが2018年6月に発表した新機能IGTV。
スマホに最適化された縦型動画が特長のひとつ。
YouTubeのように登録者が自分のチャンネルを持って動画を流せるというもの。
しかもそれまでは1分間が限度でしたが、1時間の長尺動画もOKとなりました。
インスタグラムにも、YouTubeのように人気クリエイターが数多くいるようで、スタートから充実のコンテンツで今後大きな盛り上がりを見せると思われます。
C Chanelも縦型動画がウリ。IGTVでC Chanelのチャネルが公開がされるのも容易に想像がつきます。
狙うは中国市場
C Chanelの勢いは国内だけには留まらず、世界進出を着々と進めているのが肝。
ECの普及では日本の先を行く中国での普及を目指しています
2018年5月には、中国大手ファンドであるレジェントキャピタルから出資を受けたり、日本の化粧品メーカーなどに中国でのEC展開を助言する会社を買収。さらに中国版Twitterウェイボでの動画配信を充実させるなど、矢継ぎ早に中国市場攻略の手を打っています。
切り札はインフルエンサー
中国では、リアルタイム動画でテレビショッピングのように販売するライブコマースも大盛り上がり。
アリババやJD.comも注目している今、ホットなサービスです。
C Chanelもこのサービスを使って動画配信することもできますが、とにかく中国では規制が厳しいというのも事実。
それを見越してか、C Chanelでは、インフルエンサーの育成に力を入れています。
日本でも馴染みのある方々ですが、中国のそれは購買を左右するほどの影響力を持っているとか。
彼らを使った動画配信で、ライブコマースに匹敵するサービスを展開しようとしています。
中国にはインフルエンサー養成学校なるものが数多くあり、C Chanelはその学校の校長先生をスカウトして、インフルエンサーの供給元を確保しているというのですから、中国進出の本気度が伺えます。
世界進出、C Chanelは
中国で爆発的にヒットすれば、世界進出も夢ではありません。
日本初のIT会社が世界レベルで注目されることを期待しています。