通信インフラ環境を整備。Google
通信が脆弱なアフリカ。政府さえもお金がないのか、なかなか整備が進まない領域でGoogleが一役買っているというお話。
人口430万人のウガンダ。電化率2割という厳しい中、主要都市カンパラを中心に光ファイバー網を敷設。んで、Googleのしっかりしている所を、それを地元の携帯会社や通信事業者に有料で貸し出しを行っている点。
慈善事業ではなくしっかりと利益を得る仕組みがきっちりと考えられている点はさすがと言えます。
この光ファイバー網設置ビジネスをGoogleではプロジェクト・リンクと呼んでおり、ウガンダの他にガーナやリベリアでも展開されています。
通信環境が脆弱な国にネット世界にアクセスできる環境をつくり、将来的には自社の利益につなげる壮大な野望が見え隠れします。
さらにプロジェクト・リンクは進化をしているようで、ウガンダでは一般家庭にも光ファイバー網を延長したり、成層圏に飛ばしたバルーンを使い、ネット接続の中継局として利用する「プロジェクト・バルーン」といった計画も推進されています。
以上を踏まえると、通信網の世界でもいずれはGoogleが覇権を取るのではと脅威にすら感じますね。日本のドコモ、au、ソフトバンクもオチオチとはしていられないでしょう。
サーバー事業では世界シェアトップのAmazonが提供するAWS。その使い勝手の良さ、価格という面で後発ながらあっとゆう間に業界首位に上り詰めたのは周知の事実。
これまでセキュリティが厳しく自前でサーバーを用意していた金融系などの企業もAWSに乗り換えさせちゃうというのですから、ビジネスの世界ではほぼほぼ標準とでも言っていいでしょう。
公平性にうるさいビジネスの世界でも
証券取引の不正をチェックするFINRA。この会社でもAmazonのAWSが利用されいてます。
最近話題になった超高速取引による為替操作。これを取り締まるべく、1日100億件の取引データを全て記録し、いつ誰がどんな行為をしたかを追跡。不正を行った輩取締に一役買っています。
取引内容がある意味、Amazonに筒抜けになる不安もありますが、そこはAmazon。相手の不安を払拭するような提案をして本業務を受注したのでしょう。
個人情報問題であまり良い印象がない不利な状況ながら、本件を受注できたことは素直に称賛に値する出来事だと思います。
AWS絶好調。公共事業への進出加速
で、Amazonが狙う次なる領域が公共分野。既に全世界で約7000の政府機関で導入されています。タイ、シンガポール、スペイン、南アフリカ、バーレーンなどなど。
他にも1万の大学組織、2万5000の非営利団体にサービスを提供しているなど着々とシェアを伸ばしています。
社会に必要と思われるために
不正の取締、公共のサービス向上など、社会、ビジネスの面で実績を挙げることで社会的信用も高まってくると思います。
今は何かと悪く言われがちなGAFAですが、もう少し時間が経てば彼らを見る目はきっと変わってくるでしょう。
ある意味、業界の秩序を守り、発展させていくためにもさらなる成長が楽しみです。